■物件情報
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【所在地】神奈川県藤沢市片瀬海岸エリア
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【最寄り駅】小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅 徒歩6分
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【間取り】2DK
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【運営形態】住宅宿泊事業(180日制限あり)
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【譲渡価格】246万円
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【譲渡内容】
- 民泊設備一式(設置費用:約120万円)
- 消防設備対応済(約20万円)
- Airbnbアカウント文面、情報一式
- 清掃スタッフ引継ぎ可能
- 名義変更および再契約は買主対応(賃貸契約料:約60万円見込み) -
【譲渡理由】運営者多忙につき継続困難
■民泊適正評価(5段階)
立地:★★★★★
江ノ島海岸まで徒歩圏という超一等地。観光客が多く、シーズンには予約が埋まるほどの人気エリア。
設備・状態:★★★★☆
既に設備投資済み、消防対応済で営業許可も取得済み。清掃スタッフも引継ぎ可能で、即稼働できるのは大きなメリット。
透明性・信頼性:★★☆☆☆
「稼働できず終わった1年半」という記載があり、過去の実績が不明。売主の主観的な利益見込みに依存しており、エビデンス不足。
コストパフォーマンス:★★★☆☆
初期費用+譲渡費用+契約費用含めると、実質投資額は300万円を超える可能性がある。これを1年で回収するには高稼働&自主管理が必須。
総合評価:★★★☆☆(3.4/5)
立地・設備・スピード感は抜群だが、割高な買い物になる可能性もあるため慎重な検討が必要。
■契約前に確認するポイント
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現在の賃貸契約条件と再契約可否(オーナーの民泊許可意向含む)
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住宅宿泊事業の名義変更可否・行政手続きの可視化
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現地の競合価格・稼働状況の調査(Airbnb等)
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備品・家具の現物確認と状態
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清掃業務の料金設定・品質の事前確認
■周辺地域の平均稼働率(藤沢市片瀬)
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夏場:70〜90%(特に7〜8月)
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冬場:30〜40%(閑散期)
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年間平均:50〜60%前後
■運営した場合の想定年間利益(試算)
【前提】
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一泊単価:20,000円
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年間営業日数:180日(住宅宿泊事業制限)
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稼働率:65%(117泊)
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清掃費:自主管理と仮定
年間売上
20,000円 × 117泊 = 2,340,000円
年間経費
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家賃・光熱費:約600,000円(5万円×12ヶ月)
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清掃・消耗品:100,000円
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OTA手数料:約300,000円(15%程度)
年間利益(概算)
約 1,340,000円
※外注清掃の場合、利益はさらに減少(100〜150万円台)
■利益が出にくいと感じた場合の改善アイデア
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高級路線を維持:内装と写真の刷新
→ 江ノ島はインバウンド・カップル層に強く、写真映えが命。 -
法人・中長期利用を狙う(撮影、テレワーク)
→ 駅近で静かな立地なら、企業契約の短期滞在にも活用できる。 -
180日上限を逆手に取り、繁忙期だけ集中運用
→ 短期で高単価を取る「プレミアム民泊」モデルに振り切る。
■まとめ|地の利は最高、投資価値は「戦略次第」で明暗が分かれる
江ノ島という「勝てる立地」にある即稼働民泊物件の譲渡案件は、探してもなかなか出てきません。しかし、高額な譲渡費用、実績の不透明さ、再契約・名義変更のリスクなどを慎重に確認しなければ、「高く買って安く貸す」逆転状態に陥る可能性も。
儲かる民泊にできるかどうかは、あなた自身の現地管理能力と戦略次第です。
「立地で勝ち、運営で成功する」ための覚悟と行動力があれば、十分に検討に値する案件といえるでしょう。