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【羽田空港5分】古民家改装ゲストハウス事業譲渡|200万円の投資は「お買い得」か?辛口検証

物件情報

  • 所在地:東京都大田区(羽田空港5分)

  • 譲渡価格:200万円

  • 事業内容:古民家改装ゲストハウス運営(簡易宿所許可あり)

  • 現状稼働:月15日程度(低稼働)

  • 年間売上:約500〜600万円

  • 営業利益:約120万円(オーナー作業含む)

  • 設備:二段ベッド10台、エアコン5台

  • 賃貸契約:3年契約(延長不可)

  • 販売ページBatonz掲載ページ


民泊適正評価

 

項目 評価
立地 ★★★★☆(羽田アクセス良好)
家賃 賃貸物件(契約期間3年)
建物状況 ★★★☆☆(古民家・リフォーム済)
競合状況 ★★★☆☆(羽田周辺は中規模ホテル多数)
初期費用 ★★★★★(事業譲渡200万円は格安)
収益性 ★★☆☆☆(現状では利益率低め)

総合評価:★3.5/5

小額民泊投資や、副業トライアルには最適だが、契約期限が最重要リスクポイント。


投資シミュレーション

 

【前提条件】

  • 年間売上:約600万円

  • ランニングコスト(家賃、人件費ゼロ、光熱費、手数料など):約450万円

  • 営業利益:約120万円(オーナー自身が清掃対応)

【改善モデル】

  • 稼働率:現在15日 → 25〜30日/月に引き上げ(広告強化・清掃外注)

  • 外注清掃費:仮に10万円/月発生と想定

仮に稼働率を上げて月30泊、売上を月約60万円に増やした場合、

  • 年間売上:約720万円

  • ランニングコスト:約550万円(外注費含む)

  • 営業利益:約170万円

【契約期間】

  • 残り約3年の契約縛り → 実質的な投資回収可能期間は最大3年


投資回収シミュレーション

  • 購入費用:約200万円

  • 改善後年間営業利益:約170万円

【投資回収期間】

  • 約1年強で回収可能(改善できれば)

【重要リスク】

  • 賃貸契約延長不可 → 3年後には必ず退去 or 再契約交渉が必要

  • 家主都合で契約更新できない場合、事業撤退リスク大


競合状況とリスク

  • 羽田空港周辺は中価格帯のホテルや簡易宿所も多く、価格競争に巻き込まれる可能性あり

  • ただし「古民家+ゲストハウス+低価格帯」というニッチ需要は一定層に刺さる

  • 口コミ評価が高く(OTA評価9以上、Google評価4以上)、リピーターを維持できれば一定の底堅さは期待できる


契約前に必ず確認すべきポイント

  • 賃貸契約書の内容(特に「延長不可」の厳密な条件確認)

  • 家主との関係・将来の更新交渉可能性

  • 清掃外注先の確保可否

  • OTAアカウント引継ぎの確実性

  • 備品・設備の所有権(追加投資が不要かどうか)

  • 建物管理状況(古民家のため老朽化リスクあり)


総評

 

 メリット

  • 羽田空港近くの希少立地

  • 小額投資で民泊業に参入可能

  • 初期費用が極小(200万円)

  • 口コミ評価・リピーター基盤あり

  • 運営経験・ノウハウがパッケージで引き継げる

 デメリット

  • 賃貸契約は延長不可(残り最大3年)

  • 建物老朽化リスク(古民家)

  • 稼働率が現状低く、テコ入れ必須

  • オーナー自己清掃モデルのため外注費の増加で利益圧迫可能性あり


結論:

 

「低リスクで民泊事業を短期間経験したい人」「東京で民泊を試したい副業志向の人」にはかなり魅力的な案件。

一方で、本格的な長期投資・資産形成を目指す人には全く向かない案件です。

特に「契約延長不可」は致命的リスクなので、事前に家主と交渉し、将来の更新可否を確認するのが絶対条件です。