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【新小岩 民泊相談可】ペット可の戸建民泊案件を調査|利益240万円でも“買い”なのか?

■物件情報

  • 物件所在地:東京都葛飾区新小岩

  • 建物形態:一戸建て(内部造作済み)

  • 営業形態:民泊新法届出済・AirbnbおよびBooking.comに掲載

  • 差別化要素:ペット可

  • 年間営業利益:約240万円

  • 売却希望価格:750万円

  • 清掃業務:自社対応/外注も可

  • URL物件詳細はこちら(TRANBI公式)


■民泊適正評価

項目 評価
立地 ★★☆☆☆(23区内だが中心地から遠い)
収益性 ★★☆☆☆(利益率は悪くないが投資回収に時間)
差別化要素 ★★★★☆(ペット可は希少で需要あり)
運営開始のしやすさ ★★★★☆(造作・届出済み、即運営可)
長期安定性 ★★☆☆☆(新小岩の需要次第)
総合評価 ★★☆☆☆

辛口ポイント

  • 売却価格750万円に対して利益240万円は投資回収に約3年以上を要し、突発費用や稼働変動を考慮すると高リスク。

  • 新小岩は外国人にとって知名度が低く、浅草・新宿・渋谷などと比べて集客力で劣る。

  • ペット可で差別化はできているが、トラブルリスク(騒音・匂い)も。


■契約前に確認するポイント

  1. 固定費・維持費の実態:光熱費・清掃費・プラットフォーム手数料などが利益を大きく圧迫する可能性あり。

  2. 建物の築年数・修繕履歴:記載がないため、現地確認必須。

  3. 近隣住民との関係:民泊の運営可否ではなく、トラブルリスクを確認。

  4. ペット可の運用ルール:備品破損や清掃頻度が通常より高まる。

  5. 清掃体制の再確認:内製の継続が難しい場合、外注費で利益がさらに減少する恐れあり。

  6. 競合物件との価格比較:同条件でより立地の良い案件がないか要調査。


■周辺地域の平均稼働率

東京都内でも新小岩周辺は民泊密集エリアではなく、**稼働率は平均40〜55%**程度と想定されます(AirDNA等による類似データに基づく推定)。浅草・上野・池袋等のエリアよりは劣るが、価格設定と差別化によって改善の余地あり。


■運営した場合の想定年間利益

  • 月稼働率:50%

  • 平均宿泊料金:12,000円(清掃費込み)

  • 月売上:12,000円 × 15日 = 180,000円

  • 年間売上:約216万円

  • 年間経費見込:約60万円(清掃・光熱費・手数料など)

  • 年間利益約156万円前後(理想値)

 記載の240万円はやや理想値寄りと推定。実際の経費・稼働変動により大きく下振れするリスクも。


■総評

「ペット可」という明確な武器を持つ戸建民泊案件ではあるものの、新小岩という立地における集客力の不安、売却価格に対する利益回収期間の長さを踏まえると、慎重な判断が必要です。特に、「すぐに利益が出る」と思って飛びつくと、想定外の維持コストに悩まされる可能性があります。民泊ビギナーには不向き。中級者〜上級者で、地域特性に合わせたマーケティングができる方限定で検討すべき案件と言えるでしょう。