1. 物件概要(スペックデータ)
-
所在地: 東京都新宿区四谷坂町
-
交通:
-
東京メトロ南北線・丸ノ内線・JR線「四ツ谷」駅 徒歩8分(新宿・東京・銀座へ直通)
-
都営新宿線「曙橋」駅 徒歩12分
-
-
月額固定費: 636,201円
-
※賃料46.27万円+管理費115,665円=578,365円。テナント契約のため、ここに事業用消費税10%(57,836円)が加算され、毎月「63万6,201円」が固定で発生します。
-
-
初期費用: 約340万〜360万円
-
※保証金5ヶ月分(約231万円)+一時金(水道光熱費預り20万円・鍵交換2.75万円)+前家賃等。仲介手数料は不要(貸主直)ですが、テナント物件ゆえに初期キャッシュの重さは覚悟が必要です。
-
-
構造: RC造 1階部分 / 115.86㎡(現況:住居仕様)
-
契約形態: 定期借家契約(2030年1月31日まで / 約3年8ヶ月間、再契約可)
-
特筆事項: 旅館業・民泊相談可、1階ワンフロア、シャワールーム・トイレ・給湯・エアコン完備、中途解約違約金3ヶ月分(税込)、解約時保証金2ヶ月償却。
-
仲介不動産会社: ル・グラシエルビルディング(株)(貸主直接)
2. 都心ど真ん中「115㎡・1階・住居仕様」の圧倒的な強みとリスク
① 最大12〜14名収容×「1階」というインバウンドの神スペック
東京の主要観光地(新宿・渋谷・秋葉原・浅草)のどこへ行くにも抜群のアクセスを誇る四ツ谷で、115㎡もの広さを確保できる民泊は極めて稀です。さらに「1階」であるため、海外旅行者の最大のストレスである「重いスーツケースを持って階段や狭いエレベーターを上がる」という問題が完全に解消されます。大人数の富裕層ファミリー層をターゲットに、宿泊単価を極限まで引き上げることが可能です。
② 現況「住居仕様」による初期工事費の圧縮
通常、オフィステナントで民泊を始める場合は、スケルトンから風呂・トイレ・キッチンを新設するだけで400万〜500万円以上の内装工事費がかかります。しかし本物件は「現況:住居仕様」と明記されており、シャワールームやトイレ、エアコンが既設されているため、内装の軽微な意匠変更と家具・家電のセットアップだけで即営業展開が可能です。
③ 「月額約63.6万円」という重厚な固定費リスク
毎月約63.6万円(税込)という固定費は、個人投資家にとっては非常に重いプレッシャーです。新法180日の制限がある中で、民泊が稼働しない残りの185日間をいかに高単価で埋められるかが、このビジネスの成否を完全に分ける生命線となります。
3. ハイブリッド運用による年間収支シミュレーション
立地ブランドと115㎡の希少性を活かし、富裕層・ビジネス団体にターゲットを絞った高単価設定で試算します。完全外注(運営代行会社およびマンスリー管理会社にすべて丸投げ)の想定です。
【設定条件:売上】
-
① 民泊期間(180日フル稼働・トップシーズン集中)
-
想定宿泊単価:55,000円
-
※新宿区一等地の115㎡一棟貸し状態(1階)。桜、GW、夏休み、紅葉、年末年始、旧正月といった東京に全世界から観光客が押し寄せる180日間に営業を全集中させるため、1泊5.5万円(12名利用で1人あたり約4,500円)は極めて現実的で手堅い単価設定です。
-
民泊年間売上:990万円(5.5万円 × 180日)
-
-
② マンスリー期間(3ヶ月間のみ・2ヶ月は入れ替え空室ロス想定)
-
月額賃料:480,000円(光熱費込。四ツ谷駅徒歩8分の115㎡・家具家電付きスペース。外資系法人の長期出張社宅や、都心でのプロジェクトチームのサテライトオフィス兼宿舎としての需要を狙います)
-
※残りの2ヶ月間は完全な空室(売上0円)として冷酷に引き算します。
-
マンスリー年間売上:144万円(48万円 × 3ヶ月)
-
-
★ 年間総売上:1,134万円(990万+144万)
【年間支出の計算】
-
家賃・共益費・消費税(固定費): 763.4万円(税込月額63.62万円 × 12ヶ月分)
-
光熱費・通信費: 54万円(大空間の稼働分およびマンスリー期間分)
-
民泊運営代行・清掃手数料(20%): 198万円(民泊売上990万円に対する完全外注費)
-
マンスリー集客・契約手数料(10%): 14.4万円
-
サイト手数料(Airbnb等 15%): 148.5万円
-
支出合計:1,178.3万円
【最終収支(代行丸投げ完全不労所得スタイル)】
-
年間営業利益:約 −44.3万円(丸投げ時は赤字転落)
4. 「自主管理」で利益を出す
ビルインテナント特有の重い家賃と手数料が響き、完全丸投げの「不労所得スタイル」では年間約44万円の赤字を掘ることになります。しかし、この物件のポテンシャルをここで諦めるのは早計です。
もしあなたが「ゲストのメッセージ対応を自分で行い、清掃だけを信頼できる清掃スタッフと直接固定契約にする」などして、民泊運営代行手数料(20%・198万円)を完全にカット(実質0円に圧縮)した場合、収支は一変します。
-
丸投げ時の支出: 1,178.3万円
-
運営代行費(20%)の削減: △198万円
-
自主管理時の年間支出: 980.3万円
-
★ 自主管理時の最終営業利益:約 +153.7万円(一転して黒字へ)
自分のリソースを少し投入し、メッセージ対応やオペレーションを内製化するだけで、年間約153万円(毎月約12.7万円)の純利益を確実に叩き出す優良物件へと進化します。売上に対する固定費比率は高めですが、115㎡の大空間が持つポテンシャルは、プレイヤーの努力次第でいくらでも利益を絞り出せる構造になっています。
