温泉都市・別府。別府大学に近い閑静な住宅街にある、**「民泊運営可」と明記されたリフォーム済み戸建てです。 別府は観光需要が極めて高いエリアですが、本物件は駅から徒歩12分、築52年という条件を抱えています。あえて「非常に厳しめ」**に、赤字リスクを真正面から見据えたシミュレーションを行います。
1. 物件スペックの「厳しい」再評価
-
立地:別府大学駅徒歩12分。観光の中心(別府駅周辺)からは離れており、車がないゲストには不便です。ターゲットは「レンタカー利用のファミリー・グループ」に限定されます。
-
建物:築52年の木造。「リフォーム済」とありますが、断熱性能や耐震性、配管の老朽化による突発的な修繕リスクは否定できません。
-
コスト:家賃8.5万円は地方都市としては標準的ですが、民泊としては「売上の波」に耐えられるかが鍵です。
2. 【厳格】収支シミュレーション(月額)
A. 固定費(必ずかかる費用)
B. 変動費(売上に連動)
-
清掃費:8,000円 / 回(71㎡の広さがあるため、プロ委託ならこの程度)
-
代行手数料:売上の15%(メッセージ対応・サイト管理)
-
OTA手数料:売上の3%〜15%(Airbnb等)
C. 運用シナリオ(閑散期・集客苦戦時)
※新法民泊(180日制限)に基づき、月平均15日の営業上限で試算。
3. 初期投資と回収予測(厳しめ)
-
回収の見込み: この「月間6.7万円の赤字」シナリオでは、初期投資159万円を回収するどころか、年間の赤字額は約80万円に達します。
4. リスクポイントと赤字の要因
-
「別府大学駅」というロケーション: 観光客が求める「別府温泉」の熱気からは一歩引いた住宅地です。周辺に魅力的な飲食店や温泉施設が少ない場合、ゲストは別府駅周辺の宿に流れます。
-
180日制限の罠: 地方物件で家賃8.5万円を払いながら、月の半分しか営業できないのは致命的です。別府は季節変動(夏・冬の繁忙期と、梅雨時期の閑散期)が激しいため、閑散期に固定費を賄えません。
-
修繕リスク: 築52年のため、エアコンの故障、雨漏り、シロアリ、給湯器トラブルなどが1回発生するだけで、その年の利益が吹き飛びます。
5. 専門家・運営者の視点(生き残るための厳格な助言)
この物件で赤字を回避する唯一の道は、**「徹底的なセルフ運営」**です。
-
代行を使わない:15%の手数料を削る。
-
自分で清掃する:1回8,000円の支出をゼロにし、自分の労働力で固定費を埋める。
-
二毛作運営:民泊ができない残りの180日を、別府大学の学生向け短期下宿や、マンスリーマンションとして貸し出し、家賃を補填する。
