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【大田区蒲田本町】特区民泊相談可!新築戸建で始める民泊運営の現実と注意点

■物件情報

  • 物件名:蒲田本町戸建

  • 所在地:東京都大田区蒲田本町1丁目

  • 交通:東急多摩川線「蒲田駅」徒歩10分、京急本線「京急蒲田駅」徒歩14分、雑色駅徒歩14分

  • 賃料:月額50万円(管理費15,000円)

  • 敷金・礼金:各2ヶ月

  • 構造:木造3階建

  • 使用部分面積:61.06㎡

  • 築年月:2025年2月(新築)

  • 備考:特区民泊運営可(清掃会社指定)、飲食店不可、駐車場・駐輪場なし

  • 掲載URL物件詳細ページはこちら


■民泊適正評価

立地評価:★★★★☆(4/5)
蒲田駅徒歩圏内というアクセスの良さは魅力。羽田空港へも電車で約15分と、外国人観光客需要も期待できます。
設備評価:★★★☆☆(3/5)
新築で清潔感は抜群ですが、駐車場やバイク置場がない点がネック。家族旅行客よりも短期滞在向け。
収益性評価:★★☆☆☆(2/5)
家賃が非常に高く、運営コストが重い。一般的な蒲田エリアの民泊家賃比率から見ても、利益率は低め。


■契約前に確認するポイント

  1. 清掃会社指定のコスト
     清掃1回あたり約16,440円とやや高額。稼働率が高いほど経費がかさむため、委託条件を確認しましょう。

  2. 飲食店不可制限
     カフェや簡易飲食併用での収益多角化は不可。民泊専用としての運営に限られます。

  3. 特区民泊の申請要件
     大田区では、最低宿泊日数2泊3日以上、消防設備などの法的要件が必要。事前に行政相談を行うことをおすすめします。


■周辺地域の平均稼働率

大田区の特区民泊稼働率は約68〜75%(AirDNA調べ・2025年時点推計)。蒲田周辺は空港アクセスの強みで比較的高稼働が期待できますが、競合も多く、実質70%前後が現実的なラインです。


■運営した場合の想定年間利益

  • 平均宿泊単価:15,000円/泊(最大4名想定)

  • 稼働率:70%(255泊/年)

  • 年間売上:約382万円

  • 年間賃料+管理費:約615万円(50.15万円×12ヶ月)

  • 清掃費(255泊×16,440円)約420万円

  • 光熱費・備品・運営費:約60万円
     年間収支:▲713万円(大幅赤字)

結論:現状の賃料設定では民泊運営は不採算。


■利益改善のためのアイデア

  1. 長期滞在型(1〜3ヶ月)の外国人ワーケーション向け賃貸に転用
     稼働頻度を抑えつつ高単価契約を狙う。

  2. 共同運営・シェア運営
     民泊オーナー仲間と複数戸同時運営で清掃費や広告費を分散。

  3. オーナー交渉による家賃減額交渉
     50万円は周辺相場の約2倍。40万円以下なら収支改善の余地あり。

  4. 1階部分を管理者居住兼受付に活用し、2〜3階のみ貸出す形態
     管理コストを抑え、特区民泊要件を満たしやすくなる。


■まとめ

蒲田駅徒歩圏の特区民泊可物件は希少ですが、この「蒲田本町戸建」は家賃の高さが最大のハードルです。立地や新築の強みを活かしても、現行条件では赤字リスクが高く、慎重な検討が求められます。
ただし、長期滞在型のマンスリー利用や、外国人ワーケーション向け物件としての活用を工夫すれば、将来的な収益化も可能です。民泊運営を検討する際は、立地だけでなく「固定費負担」を冷静に見極めることが成功の鍵となります。