物件情報
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物件名: カスティージョ
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所在地: 東京都中野区鷺宮1
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アクセス:
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西武新宿線 都立家政駅 徒歩6分
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西武新宿線 鷺ノ宮駅 徒歩10分
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西武新宿線 野方駅 徒歩15分
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賃料(月額): 230,000円
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管理費等(月額): 10,000円
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総固定費(月額): 240,000円
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敷金・礼金: 敷金2ヶ月 / 礼金1ヶ月
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間取り/専有面積: 2K(洋6・洋6・K2) / 28㎡
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築年月(築年数): 1991年7月(築34年4ヶ月)
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構造・階数: 鉄骨 / 6階建の2階
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特記事項: 民泊可(賃料や諸条件の変更可能性有)、エレベーター有、2面バルコニー、ネット使用料不要、全居室6畳以上、保証人不要
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情報元URL:https://house.goo.ne.jp/rent/ap/detail/1/13114/030H100464408684/179843001/x1030H100464408684.html
民泊適正評価
総合適正評価:D(高額な賃料設定により利益確保が極めて困難)
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立地/集客力:◎非常に高い
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長所: 都立家政駅徒歩6分。中野区という立地は新宿・渋谷方面へのアクセスが良く、観光客・ビジネス客の需要が非常に高いです。
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物件の魅力/差別化:〇優位性あり
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長所: エレベーター付きのマンションで、2面採光・2面バルコニーという快適性があります。2Kの間取りは少人数での利用に最適です。
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収益性(固定費):×極めて低い
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短所: 28㎡の2Kで月額24万円の固定費は、周辺の相場を大きく超えており、収益の大部分を賃料が占める計算となります。
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運営リスク:△高い
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短所:
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「民泊利用時、賃料や諸条件の変更可能性有」のため、賃料がさらに上乗せされるリスクが高いです。
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敷金2ヶ月・礼金1ヶ月に加え、保証会社利用料(総賃料の100%)など、初期費用が高額です。
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契約前に確認する最重要ポイント
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「民泊利用時の賃料・諸条件」の確約:
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最も重要な点は、民泊利用時の最終的な賃料がいくらになるか、事前に貸主に書面で確認すること。この賃料が24万円より上乗せされた場合、採算割れのリスクがさらに高まります。
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初期投資の回収計画:
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敷金礼金に加え、家具・家電の購入費を含めると、初期投資は高額になります。年間利益が約52万円であるため、初期投資の回収には長い時間がかかることを覚悟し、計画を立てる必要があります。
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水回り設備の確認:
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築34年の物件であり、特にバス・トイレ別ではない(設備一覧に記載がないため)可能性があります。もしユニットバスであれば、ゲストの評価を下げる要因となるため、内見時に水回り設備を必ず確認すること。
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ネット無料の条件:
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「ネット使用料不要」は魅力的ですが、民泊利用に必要な通信速度や回線品質が確保されているか、事前にチェックし、問題があれば別途高速回線の導入許可を得る必要があります。
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周辺地域の平均稼働率と運営した場合の想定年間利益
東京の中野区エリアは高い稼働率が見込めます。ここでは、現実的な年間平均稼働率を70%、高単価なADR 18,000円で試算します。
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前提条件:
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年間平均稼働率: 70%(365日 × 70% ≒ 255泊)
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平均宿泊料金(ADR): 18,000円
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想定年間売上:
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年間固定費(賃料等):
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プラットフォーム手数料等(売上の約15%): −688,500円
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運営雑費(清掃・消耗品等): −500,000円
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想定年間利益: 521,500円
想定利益に関する結論:
ADR 18,000円という高単価設定と高稼働率をもってしても、想定年間利益は約52万円(月平均約4.3万円)に留まります。賃料が売上の約63%を占めており、利益は非常に薄いです。単価や稼働率が少しでも落ち込めば、すぐに赤字に転落するという、極めて危険な収益構造です。
想定利益を確保するためのアイデア
採算ラインが厳しいこの物件で利益を出すためには、ADRの維持とコスト削減、そして売上の多角化が不可欠です。
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ADRの死守とコンセプトの明確化:
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**「東京の隠れ家カップルステイ」**などターゲットを絞り、内装デザインやアメニティを充実させ、ADR 18,000円を維持する。ネット無料、エレベーター付きといった優位性を強調する。
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清掃・管理コストの徹底的な削減:
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月々の利益が4万円台では、外部の代行業者に委託する余裕はありません。ゲスト対応、清掃業務を極力自身で内製化することで、年間コスト(50万円)を大幅に削減し、利益率を押し上げる必要があります。
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ハイブリッド運用による売上補填:
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民泊の空室リスクを分散させるため、閑散期や週末以外の日中など、利用しない時間帯を**「日中の貸し会議室」や「撮影スタジオ」**として時間貸しし、月々の固定費の一部を補填する。
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