物件詳細情報(民泊向け)
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物件種別: 一戸建て(木造 3階建)
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賃料(月額): 25万円(管理費等なし)
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年間固定費: 300万円(25万円 × 12ヶ月)
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初期費用: 敷金50万円(2ヶ月分) / 礼金25万円(1ヶ月分)
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間取り・面積: 2LDK / 75㎡
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築年数: 1996年10月築(築30年)
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交通: 都営浅草線 西馬込駅 徒歩10分、馬込駅 徒歩13分
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特記事項: 民泊相談可、バストイレ別、システムキッチン、洗面所独立、保証人不要。
民泊適正評価:メリットとデメリット
⭕ 良い点(収益性の根拠)
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戸建であること: 集合住宅(マンション・アパート)と比較して、騒音による近隣トラブルのリスクが低いため、民泊運営に適しています。
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大田区の制度の柔軟性: 大田区は特区民泊(最低2泊3日、営業日数制限なし)と民泊新法(年間180日)の両方を選択できるため、ビジネスモデルに合った運営方法を選べます。
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都心への好アクセス: 西馬込駅から都営浅草線で五反田、新橋、日本橋など都心のビジネス・観光エリアに乗り換えなしでアクセスできるため、需要が見込めます。
❌ 悪い点(リスクと課題)
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初期費用が高額: 敷金2ヶ月・礼金1ヶ月(合計75万円)に加え、家賃や仲介手数料を合わせると、100万円を超える初期費用が必要になります。投資回収期間が長くなる大きな要因です。
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規制リスク(学校周辺): 大田区の条例では、家主不在型の場合、小中学校の敷地から100m以内の区域では月曜正午から金曜正午まで営業ができません(週末のみ営業可)。この物件が該当地域にある場合、**週末限定営業(年間約104日)**となり、収益性が大幅に悪化します。
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築年数: 築30年木造であるため、内装や設備の老朽化が進んでいる可能性があり、修繕費が増加するリスクがあります。
想定収益シミュレーション(特区民泊・営業日数制限なしを目標)
規制なしで営業できる特区民泊、または規制区域外での**民泊新法(年間180日)**を想定し、高めの単価設定でシミュレーションします。
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年間営業日数: 300日(※週末規制がないと仮定した場合の現実的な営業可能日数)
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平均客単価(1泊あたり): 28,000円/棟(戸建、都心アクセス、75㎡の広さを評価)
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年間稼働率(営業日換算): 70%(210泊/年 - 都心近郊の好立地を反映)
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年間売上: 5,880,000円(28,000円 × 210泊)
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年間家賃(固定費): 3,000,000円(250,000円 × 12ヶ月)
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年間運営費用: 1,470,000円(売上の約25%:清掃、手数料、光熱費等)
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想定年間利益: 1,410,000円(5,880,000円 - 3,000,000円 - 1,470,000円)
【結論】規制なしで高稼働なら年間141万円の利益
この物件は、週末営業制限の規制区域外であり、かつ特区民泊または民泊新法で高稼働を達成できれば、年間141万円の利益を見込める高収益物件となる可能性があります。
🚨 最大のリスク:規制区域内だった場合
もしこの物件が小中学校の敷地から100m以内にあり、家主不在型として運営せざるを得ない場合、営業は週末(金曜正午〜月曜正午)限定となります。
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年間最大稼働日数: 104日
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年間売上(104泊換算): 28,000円 × 104泊 × 70% ≒ 2,038,400円
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年間利益: 2,038,400円 - 3,000,000円(家賃) - 509,600円(運営費) ≒ 約-1,471,200円(年間147万円の赤字)
この物件の民泊事業化において、「規制区域外であること」、または**「家主居住型」で運営できることが、成功の最重要条件となります。契約前の保健所への事前相談**が必須です。