概要
兵庫県の中心地、三ノ宮駅から徒歩4分に位置する**「福田ビル」の一室(4DK、85㎡)が、賃料20万円で募集されています。築年数は1969年(築56年9ヶ月)と古いものの、特筆すべきは令和7年5月に全室リノベーション済み**という点です。
この物件は、
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立地: 三ノ宮駅徒歩4分という圧倒的な利便性。
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広さ: 4DK(85㎡)というグループ・ファミリー向けのサイズ。
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条件: 民泊相談可、かつ小型犬の飼育も相談可能(賃料アップあり)。
という好条件が揃っています。この好条件を活かし、民泊新法(年間180日制限)で収益化できるかを、固定費と収益性を比較し、シミュレーションします。
物件詳細情報(民泊向け)
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物件URL:https://house.goo.ne.jp/rent/ap/detail/1/28110/060H100453231840/063031000/x1060H100453231840.html
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物件種別: 賃貸マンション・アパート(鉄骨造 4階建)
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賃料(月額): 20万円(管理費等なし)
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年間固定費: 240万円
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初期費用: 礼金1ヶ月(敷金なし)
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間取り・面積: 4DK(洋8.0, 洋8.0, 洋6.0, 洋6.0, DK6.0) / 85㎡
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築年数: 1969年2月築(築56年9ヶ月)
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リノベーション: 令和7年5月全室リノベーション済み
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交通: JR・阪急・阪神 三ノ宮駅 徒歩2〜4分
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利用条件: 民泊相談可、事務所利用相談可、小型犬飼育可(条件あり)
民泊適正評価:メリットとデメリット
⭕ 良い点(収益性の根拠)
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無敵の駅近立地: 三ノ宮駅徒歩4分圏内は、神戸観光のインバウンド需要において最高の立地。集客力と稼働率が非常に高くなる要因です。
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リノベーションと広さ: 築古の最大の弱点をフルリノベーションで克服。85㎡の4DKは、6〜8名の家族・グループ旅行客をターゲットにでき、高い客単価設定が可能です。
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ペットフレンドリーな希少性: 小型犬の飼育が可能という条件は、**「ペットと一緒に旅行したい」**というニッチだが強い需要を取り込む大きな武器になります。
❌ 悪い点(リスクと課題)
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賃料が高め: 築56年ということを考慮すると、月額20万円は民泊新法での収益化にはやや高めの固定費であり、継続的な高稼働が求められます。
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水回り以外の築古リスク: 構造は鉄骨造ですが、リノベーションが内装のみの場合、配管などのインフラ部分の老朽化が残る可能性があり、修繕費のリスクがあります。
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近隣トラブルのリスク: 1階が和食料理店、その他住居も入居している可能性が高く、騒音トラブルによるクレームや、最悪の場合の民泊禁止リスクがあります。
想定収益シミュレーション(民泊新法:年間180日営業)
神戸市中央区の好立地を考慮し、稼働率60%、グループ向け単価30,000円と仮定します。
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年間営業日数: 180日(民泊新法の上限日数)
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平均客単価(1泊あたり): 30,000円/棟(6名〜8名利用を想定)
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年間稼働率(営業日換算): 60%(108泊/年)
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年間売上: 3,240,000円(30,000円 × 108泊)
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年間家賃(固定費): 2,400,000円(20万円 × 12ヶ月)
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年間運営費用: 810,000円(売上の約25%:清掃、手数料、光熱費等)
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想定年間利益: 30,000円(3,240,000円 - 2,400,000円 - 810,000円)
【結論】利益は薄いが、低リスクで黒字化は可能
標準的な稼働率と単価では、年間利益はわずか3万円となり、収益性は極めて低いです。しかし、初期費用が礼金1ヶ月分と安いこと、またフルリノベーション済みで当面の修繕リスクが低いことから、**「賃貸投資としては低リスクで固定費を回収できる」**と評価できます。
💡 利益最大化のためのターゲット戦略
この物件で安定して年間100万円以上の利益を出すには、客単価と稼働率を上げるための明確な戦略が必要です。
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【最重要】「ペット旅」特化で客単価アップ:
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小型犬2匹で賃料3,000円増は、ペット可物件の希少性を考えると非常に安い。
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**「神戸三宮・ペットと泊まれるリノベ4DK」**として特化し、ペット用アメニティやケージを完備。競合が少ないため、単価を35,000円/泊まで引き上げても集客が可能になります。
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長期滞在と法人出張の獲得:
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三ノ宮駅徒歩圏内で85㎡という広さは、外国人ビジネス客や、研修で長期滞在する法人の需要に刺さります。閑散期にマンスリープランを積極的に提供し、稼働率の底上げを図るべきです。
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神戸観光の拠点アピール:
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神戸の中心地から異人館、南京町、メリケンパークといった主要観光地へのアクセスが抜群であることを強調し、特にインバウンドのグループ観光客(家族旅行、卒業旅行など)を集中的に狙う。
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