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福岡・北九州市戸畑区で始める民泊【一棟貸し・DIY相談可】築60年の巨大物件の収益シミュレーション

物件情報

 

項目 詳細 備考
物件名 戸畑区牧山アパート(一括貸し)  
所在地 福岡県北九州市戸畑区牧山2丁目 物件詳細URL
交通 JR鹿児島本線 戸畑駅 徒歩22分、枝光駅 徒歩17分 駅まで非常に遠い(車移動が前提)
賃料 9万円(管理費等なし) 礼金1ヶ月/敷金なし
使用部分面積 188.8m2 5DK+2K×4室の巨大な広さ
築年月 1965年1月(築60年9ヶ月) 極めて古い木造アパート
構造/階数 木造 / 2階建  
特記事項 民泊利用相談可、DIY可能(間取り変更も可)、5DK住居部分と2Kアパート3室はリフォーム済み 運営自由度と規模のメリットあり

 

民泊適正評価

 

評価項目 良い点(メリット) 悪い点(デメリット・欠点)
立地 幹線道路へのアクセスは良好と推定されるため、車での移動や出張・工事関係者の滞在には対応可能。 駅から徒歩22分は非常に不便。観光客の集客は難しく、公共交通機関を利用するゲストの獲得は難しい
物件・構造 **一棟貸し188.8㎡**は他に類を見ない広さで、大人数グループ(10名以上)の受け入れが可能。賃料9万円は広さに対して格安。民泊利用相談可、DIY・間取り変更可で差別化が容易。 築60年超の木造で、耐震性、断熱性、設備劣化のリスクが極めて高い。大規模修繕リスクを考慮した積立が必須。
収益性 大人数を受け入れることで高単価設定(4万円/泊程度)が可能。賃料の安さから、売上が立てば利益率が高くなる。 立地が不便なため、高い稼働率を維持するのが難しい。稼働率が低い場合は、家賃9万円でも運営しても利益が出にくい構造になる。
総合評価 C+(広さとDIYの自由度は高評価だが、立地の不便さと築年数が大きなハンデ)  

 

契約前に確認するポイント

 

  1. 水回り設備の状況と修繕責任: 築60年の物件であるため、給湯器、配管、トイレ、浴室などの老朽化は避けられません。これらの設備が故障した場合の修繕費用を誰が負担するか(オーナー/借主)を、契約書で詳細に確認し、書面で残すこと。

  2. 駐車場の確保: 駅徒歩22分のため、ゲストは車で来る可能性が高いです。近隣駐車場(月7,000円)の空き状況と、物件敷地内に一時的な駐車スペースを確保できるかを確認する。

  3. 火災保険と保証会社の加入: 火災保険(テナント火災)と家賃保証会社の加入が必須とされているため、初期費用や月額費用を正確に見積もる。

  4. 短期解約時の違約金: 1年未満の解約で家賃の2ヶ月分、1年〜2年未満で家賃の1ヶ月分の違約金が発生するため、事業計画の期間とリスクを慎重に検討する。

 

周辺地域の平均稼働率

 

北九州市全体の民泊稼働率の公式データは限られていますが、戸畑区のこの物件は駅から遠く、主要観光地からも離れたエリアに位置します。

  • 現実的な年間平均稼働率: 35%(年間約128日稼働)

    • 理由: 立地の不便さが大きなマイナス要素となり、小倉中心部の平均よりも低い水準と設定します。ただし、一棟貸しの希少性とDIYによる差別化が成功することを前提とします。

 

運営した場合の想定年間利益

 

(賃料9万円、平均稼働率35%、平均宿泊単価40,000円/泊でシミュレーション)

項目 計算式・金額 詳細
月間想定売上 40,000円 × (30日 × 35%) = 420,000円 10名以上の多人数収容を想定し、高単価で設定
月間経費合計 241,000円 家賃、手数料、光熱費、修繕積立金などを含む概算
月間純利益 420,000円 - 241,000円 = 179,000円  
想定年間利益 179,000円 × 12ヶ月 = 2,148,000円  

【結論】 本物件は、広さと賃料の安さというメリットを活かし、1泊あたりの単価を高める戦略が成功すれば、年間214万円程度の利益を達成できる可能性があります。しかし、稼働率が30%を下回ると利益は急激に目減りし、家賃が高く感じる構造になります。このリスクを理解した上で、いかに集客できるかがカギとなります。

 

想定利益をさらに改善するためのアイデア

 

想定利益は出ますが、立地のハンデを完全に克服し、事業を安定させるために、集客と費用削減の両面から以下のアイデアを提案します。

  1. ニッチな層に特化した超大型貸し切り需要の獲得:

    • ターゲット: 撮影スタジオ、企業の研修・合宿、学校の部活動の遠征宿、外国人技能実習生の長期寮など。

    • 戦略: 5DK住居と4つの2Kアパート部分という複雑な構造を逆手に取り、「住居+研修室」や「ホストの居住空間+レンタルスペース」など、民泊の枠を超えた複合的な用途を打ち出し、超長期(数週間〜数ヶ月)の安定した予約を取り込む。

  2. DIYによるユニークな付加価値の創出:

    • 広範なDIYが可能なため、宿泊単価4万円に見合うだけの**「体験型」の付加価値**を加える。例として、アパートの一部を潰して大型のBBQスペースやサウナ(要許認可確認)を設置し、近隣の競合にはない強烈な魅力を創造する。

  3. 費用削減と効率化:

    • アパート部分の4室は間取りが2Kで、全てを民泊として使うと清掃・管理コストが高くなります。リフォーム済みの5DK住居部分をゲスト用とし、2Kアパート部分の1〜2室を清掃スタッフの控室や倉庫に割り当てることで、清掃動線を最適化し、管理費用(清掃費、光熱費)の無駄を削減する。