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【愛知県名古屋市中区】賃料45万円!金山駅徒歩2分の226㎡・4階建ビルを「簡易宿所」として事業化分析

物件情報

 

  • 物件URL: https://house.goo.ne.jp/rent/bb/detail/0/23106/6987621605/40404734/x06987621605.html

  • 住所: 愛知県名古屋市中区金山2丁目

  • 交通: 名古屋市名城線「金山駅」徒歩2分

  • 賃料・管理費: 賃料 45万円 / 管理費 15,000円(合計 46.5万円

  • 敷金/礼金: なし / なし

  • 保証金/償却: 3ヶ月(135万円)/ 解約時100.00%償却(全額返金なし)

  • 使用部分面積: 226.69㎡ / 4階建

  • 築年月(築年数): 1982年7月(築43年3ヶ月)

  • 契約: 定期借家契約(5年、再契約相談可)

  • その他: 民泊相談可!!、飲食店可、現状渡し、メンテナンスは借主負担。


 

民泊事業適正評価

 

  • 良い点

    1. 立地が圧倒的: 金山駅徒歩2分という利便性は、名古屋市内の観光・ビジネスにおける最高の集客力を保証します。通年で高い稼働率と高単価が見込めます。

    2. 規模と収容力: 226㎡の4階建という規模は、民泊新法(年間180日制限)ではなく、**簡易宿所(365日営業可)**のライセンス取得を目指すべきであり、実現できれば高い収益性が見込めます。

    3. 多用途: 「飲食店可」であり、1階を簡易的なカフェや飲食スペースにすることで、宿泊事業と連動したハイブリッド運用が可能です。

  • 悪い点

    1. 初期費用の償却リスク(最重要): 保証金135万円が全額償却されるため、事実上、初期投資の約135万円が回収不能の固定費用となります。事業計画の失敗が、大きな損失に直結します。

    2. 高固定費: 月額46.5万円は、地方の低コスト戸建てと比較して非常に高く、高い稼働率と単価を維持できなければ、赤字リスクが極めて高くなります。

    3. リフォーム/メンテナンス負担: 「現状渡し」「メンテナンスは借主負担」であり、簡易宿所として許認可を取得するための大規模な内装・消防・設備改修費用は全て借主負担となります。


 

契約前に確認するポイント(命綱)

 

  1. 簡易宿所ライセンスの実現性: 4階建ビルで簡易宿所の許認可を取得するため、**建物の用途変更(事務所→簡易宿所)**が可能か、消防法・建築基準法上の大規模な改修が必要ないか、専門の行政書士を通じて事前に徹底的に調査すべきです。

  2. 保証金償却の交渉: 100%償却は重すぎるため、事業計画と改修費用の負担を提示した上で、償却率の引き下げや、償却額をリフォーム費用に充当する交渉を行いましょう。

  3. 定期借家契約期間: 5年という契約期間中に初期投資(リフォーム費+償却費)を回収できるかを厳密にシミュレーションし、再契約の条件についても事前に確認しましょう。


 

運営した場合の想定年間利益シミュレーション

 

固定費(賃料+管理費)が高いため、簡易宿所ライセンス(365日運営)を取得し、収容人数を最大18名、そして運営代行サービスは利用せず、セルフ管理を前提とします。立地と収容力を活かし、年間平均稼働率75%、高単価の1泊35,000円(一人あたり約1,944円)でシミュレーションを行います。

項目 金額(年間) 備考
年間売上 9,581,250円 35,000円/泊 × 365日 × 75%
年間固定費(賃料+管理費) 5,580,000円 465,000円 × 12ヶ月
年間清掃・消耗品費 900,000円 8,000円/回 × 約112回(3日に1回清掃で計算)
その他変動費(光熱費等) 600,000円 4階建の光熱費
年間費用合計 7,080,000円  
想定年間利益 2,501,250円 売上 - 費用合計

結論:セルフ運営と高単価戦略により、年間約250万円の利益が見込まれます。ただし、この利益で数百万~数千万円に上る可能性のある初期改修費用(償却費135万円+ライセンス取得費用)**を何年で回収できるかが、事業成功の鍵となります。


 

収益性を最大化するための戦略

 

  1. 簡易宿所ライセンス取得(最優先):

    • 民泊新法(180日制限)では高固定費を吸収できないため、365日営業可能な簡易宿所ライセンスの取得を最優先します。

  2. 高付加価値のグループ特化:

    • ターゲット: 大人数での団体観光客、企業の短期研修・合宿、インバウンドの富裕層グループ。

    • コンセプト: 「金山駅徒歩2分のプライベート4階建高級ハウス」としてブランディング。各フロアをリビング、ベッドルーム、水回りなど、機能的にゾーニングし、大人数が快適に過ごせる空間を設計します。

  3. ハイブリッド運用(1階活用):

    • 1階は宿泊客専用のラウンジワーケーションスペースとして利用し、高付加価値を提供します。または、「飲食店可」を活かし、宿泊客限定の朝食サービスを提供するなど、サービス品質を向上させることが、高単価を維持する秘訣です。

  4. リフォーム投資の最適化:

    • 許認可に必要な最低限の改修に留めつつ、ゲストの評価に直結する寝具や内装デザインに集中投資し、初期投資の回収期間を短縮することを最優先に考えましょう。