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【東京都江戸川区】賃料46万円!京成小岩駅徒歩2分「一棟貸し店舗ビル」を民泊として活用する収益性分析

物件情報

 

  • 物件URL: https://suumo.jp/chintai/bc_100462622015/

  • 住所: 東京都江戸川区北小岩6

  • 交通: 京成本線「京成小岩駅」徒歩2分

  • 賃料・管理費: 賃料 46万円 / 管理費 なし

  • 敷金/礼金: 138万円(3ヶ月) / 46万円(1ヶ月)

  • 間取り/専有面積: 3LDK / 113.49㎡(30坪以上)

  • 築年月(築年数): 1996年12月(築29年)

  • その他: 一棟賃貸物件重飲食可民泊可(※利用時、賃料や諸条件の変更可能性有)、造作譲渡費用 100万円

    • 1F:カウンター10席、6人座席2席

    • 2F:宴会座席24席


 

民泊事業適正評価

 

  • 良い点

    1. 最高の駅近立地: 駅徒歩2分は集客において最大の武器であり、ゲストにとって非常に魅力的です。

    2. 広さと収容力: 113.49㎡という広さと、元々が店舗・宴会場であったため、大人数(10名以上)を収容できるように改装することが容易であり、高単価を狙えます。

    3. 民泊許可済み(相談可): 「民泊可」という条件により、事業化のリスクが大幅に低減されます。

    4. 既存の設備: 1Fのカウンターや2Fの宴会座席を活かし、ユニークな共有スペースや大人数でのダイニングスペースとして活用できます。

    5. 契約の安定性: 普通借家契約2年であり、事業の継続性に懸念はありません。

  • 悪い点

    1. 賃料の高さ: 月額46万円という高額な固定費は、高稼働・高単価の運用が失敗した場合、大きな赤字リスクとなります。

    2. 初期投資: 敷金3ヶ月、礼金1ヶ月に加え、造作譲渡費用100万円が必要なため、初期投資が非常に高額になります。

    3. 用途変更と改装費用: 既存の店舗仕様(カウンター、座席)を宿泊施設として利用するためには、風呂、トイレ、洗面所などの水回りの増設、および各階の宿泊スペースへの大規模な改装が必要です。改装費用は高額になることが予想されます。

    4. 許認可の確認: 「民泊可」が**簡易宿所(旅館業)**の許可を指しているのか、**新法民泊(年間180日制限)**を指しているのか、必ず確認が必要です。この規模と賃料では、365日営業可能な簡易宿所を前提とすべきです。


 

契約前に確認するポイント(最重要)

 

  1. 民泊利用時の最終条件: 賃料46万円が民泊利用時の最終金額か、または増額されるかを確認しましょう。また、簡易宿所として利用する場合の改装について、貸主の許可範囲を明確にしましょう。

  2. 簡易宿所への用途変更の可否: 既存の建物が、簡易宿所として必要な消防法や建築基準法、条例上の要件を満たせるか(特に改装により)を、行政書士や建築士に依頼して確認しましょう。

  3. 造作譲渡費用の内訳: 100万円の造作譲渡費用が、どの設備や内装に対する対価なのかを明確にし、その設備が民泊改装時に活用可能かを判断しましょう。


 

周辺地域の平均稼働率

 

京成小岩駅は都心(日暮里方面)へのアクセスは良好ですが、観光地というよりは住宅地です。しかし、この物件は大人数収容可能という希少性があるため、グループ客やファミリー層をターゲットにすることで高い需要が見込めます。ここでは、戦略的な運用を前提として**年間平均稼働率65%**でシミュレーションを行います。


 

運営した場合の想定年間利益シミュレーション

 

ここでは、宿泊定員を12名、高単価戦略を適用し1泊あたり40,000円と仮定して計算します。

項目 金額(年間) 備考
年間売上 9,490,000円 40,000円/泊 × 365日 × 65%
年間固定費(賃料) 5,520,000円 460,000円 × 12ヶ月
年間運営代行費 1,898,000円 売上の20%と仮定
年間清掃・消耗品費 730,000円 10,000円/回 × 約73回(5日に1回清掃で計算)
その他変動費(光熱費等) 400,000円  
年間費用合計 8,548,000円  
想定年間利益 942,000円 売上 - 費用合計

結論:高額賃料のため、運営代行を利用した場合の年間利益は約94万円と、初期投資(造作譲渡費100万円+改装費)の回収に時間がかかります。


 

収益性を最大化するための戦略

 

  1. 【最重要】セルフ運営と改装費用削減:

    • 運営代行費用(年間約190万円)を削減し、セルフ運営に切り替えることで、年間利益は約284万円まで向上します。

    • 改装費を抑えるため、既存のカウンターや座席を活かし、共用ダイニング・リビングとして活用し、宿泊スペースを最小限の費用で整えましょう。

  2. ターゲット特化(超高単価戦略):

    • 大人数専門の宿泊施設としてブランディングを徹底し、1泊あたりの単価を50,000円以上に引き上げることを目指します。

    • ターゲット: 卒業旅行、インバウンドの大家族・グループ、スポーツ団体など、都心のホテルでは対応できない大人数層に特化します。

  3. 一棟貸しの付加価値:

    • 「一棟貸し切り」のプライベート感を最大限にアピールし、既存の「重飲食可」の設備を活用して、調理器具やパーティグッズを充実させるなど、体験型の付加価値を提供しましょう。