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岐阜のDIY可能戸建て民泊は稼げるか?家賃2倍の壁と赤字リスクを徹底分析

物件情報

 

  • 物件名: 一戸建て

  • 所在地: 岐阜県養老郡養老町下笠

  • 交通: 養老鉄道 養老駅

  • 家賃: 4.8万円(事業用途は9.6万円

  • 管理費等: 0円

  • 敷金/礼金: なし / なし

  • 間取り/広さ: 4DK / 77.01㎡

  • 築年数: 築40年

  • 特徴: 民泊相談可能、リフォームフリー、DIY可、駐車場2台分、初期費用無料

  • 掲載URL: https://jmty.jp/gifu/est-hou/article-1celm9


 

民泊適正評価

 

 

良い点

 

  • 圧倒的な初期費用の安さ: 敷金・礼金・仲介手数料・更新料がすべて無料で、フリーレント1ヶ月という好条件は、事業を始める際の初期投資をほぼゼロに抑えられます。

  • DIY自由: 「リフォームフリー」なため、築古物件でも自分の理想の内装を自由に作り込めます。

  • 民泊への高い理解: 「民泊、ゲストハウス...など相談可能」と明記されており、オーナーの事業への理解が深い点が大きなメリットです。

  • 手頃な賃料: 事業用途で家賃が2倍になっても月9.6万円であり、4DKの広さを考えると都心部の物件と比較して非常に安価です。

  • 駐車場完備: 車社会の地域で駐車場が2台分あるのは、国内旅行客をターゲットにする上で大きな強みです。

 

悪い点

 

  • 家賃が2倍に: 民泊事業として利用する場合、家賃が2倍になる点が最大のデメリットです。

  • 築年数の古さ: 築40年と非常に古いため、内装や設備(水回り、配管など)の老朽化による予期せぬ修繕費用が発生するリスクがあります。

  • 立地の不便さ: 養老鉄道「養老駅」が最寄りとありますが、主要な観光地からは離れており、車が必須となります。


 

運営した場合の収支シミュレーション

 

この物件の最大の弱点である「事業用途で家賃2倍」という条件が収益にどう影響するか、より厳しく、現実的な**稼働率30%**で収支シミュレーションを行います。

  • 設定条件:

    • 1泊あたりの平均単価: 15,000円(DIYによる内装の差別化を考慮)

    • 年間平均稼働率: 30%(地方都市であることを考慮)

    • 年間運営日数: 365日

    • 年間家賃: 9.6万円 × 12ヶ月 = 1,152,000円

    • その他年間運営費: 600,000円(清掃費、消耗品、予約サイト手数料など)

  • 収支計算:

    • 年間売上: 15,000円 × 365日 × 0.30(稼働率) = 1,642,500円

    • 年間経費: 1,152,000円(家賃) + 600,000円(その他経費) = 1,752,000円

    • 想定年間利益: 1,642,500円 - 1,752,000円 = -109,500円

このシミュレーション結果は、年間で約11万円の赤字になる可能性が高いことを示しています。稼働率をあと10%上げると、収益が赤字から黒字に転換できると想定できます。この物件の「家賃が2倍になる」という条件が、収益性を大きく左右する最大の要因となります。


 

この物件で民泊を成功させるには?

 

この物件は、初期投資の安さとDIYの自由度がある一方で、収益化のハードルが非常に高い物件です。赤字を回避し、利益を出すためには、以下のような大胆な戦略が必要です。

  • 宿泊単価の大幅な引き上げ: 1泊あたりの単価を20,000円以上まで引き上げられるような、特別な付加価値(例:高級な内装、特別な体験プラン)を創造する必要があります。

  • DIYで徹底的にコスト削減: 内装工事や修繕を業者に依頼せず、可能な限り自身で行うことで、初期費用だけでなく、今後のランニングコストも抑えなければなりません。

  • 多角的な収益源の確保: 民泊だけでなく、撮影スタジオやイベントスペース、レンタルスペースとしての活用も並行して行うことで、安定した収益源を確保しましょう。