物件情報
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物件名: クレスト新富
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住所: 名古屋市中村区新富町
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賃料: 5.4万円
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管理費等: 5,000円
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敷金/礼金: なし / なし
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間取り/広さ: 1K / 22.5㎡
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築年月: 築8年
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交通: 名鉄本線「東枇杷島」駅 徒歩9分
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その他: 貸主民泊承諾済み、ロフト付き、ネット使用料無料
民泊適正評価
この物件は、民泊運営を検討している方にとって、非常に魅力的なポイントを複数備えています。
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メリット:
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低コスト: 家賃が5.4万円と安く、敷金・礼金も不要なため、事業開始時のハードルが非常に低いです。
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立地: 名古屋駅までアクセスしやすく、観光客やビジネス客の双方にアピールできます。
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貸主承諾済み: 民泊運営を事前に承諾しているため、事業計画を進めやすく、スムーズな契約が期待できます。
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充実した設備: 独立洗面台、バス・トイレ別、ネット使用料無料など、ゲストの満足度を高める設備が揃っています。
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デメリット:
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競合の多さ: 名古屋駅周辺は民泊物件が非常に多いため、価格競争に巻き込まれるリスクがあります。
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狭い間取り: 1K、22.5㎡という広さは、宿泊人数が限られるため、高単価での宿泊提供が難しいかもしれません。
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用途地域の制限: 第1種住居地域に位置しており、民泊の許可(特に特区民泊や旅館業法)に制限がある場合があります。
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契約前に確認するポイント
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民泊許可: 「貸主様より民泊営業の承諾は頂いております」とありますが、最終的な運営可否は行政の審査次第です。必ず自身で保健所や消防署に問い合わせ、民泊運営に必要な許可や条件を確認しましょう。
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初期費用の詳細: 仲介手数料、鍵交換費用、火災保険など、契約時に発生するすべての初期費用を正確に把握しましょう。
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賃貸条件の詳細: 民泊利用の場合、賃料や敷金・礼金などの条件が変更される可能性があるため、事前に詳細を確認することが必須です。
想定収支シミュレーション
ここでは、現実的な年間稼働率を60%と設定して収支をシミュレーションします。
【前提条件】
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家賃・管理費: 5.4万円 + 5,000円 = 5.9万円/月
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想定運営コスト: 1.5万円/月(光熱費、Wi-Fi、消耗品費など)
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清掃費: 2,500円/回 × 稼働回数
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民泊運営代行費用: 月売上の20%(委託する場合)
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年間稼働率: 60%
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平均宿泊単価: 1泊あたり8,000円(1K物件の相場を考慮した設定)
【想定収益】
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年間稼働日数: 365日 × 60% = 219日
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年間売上: 219日 × 8,000円/泊 = 約175.2万円
【想定経費】
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年間家賃・管理費: 5.9万円 × 12ヶ月 = 70.8万円
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年間運営コスト: 1.5万円 × 12ヶ月 = 18万円
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年間清掃費: 219回 × 2,500円/回 = 54.75万円
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年間代行費用: 175.2万円 × 20% = 35.04万円
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年間総経費: 70.8万円 + 18万円 + 54.75万円 + 35.04万円 = 約178.59万円
【想定年間利益】
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年間利益: 175.2万円 - 178.59万円 = ▲約3.39万円
上記のシミュレーションでは、わずかながら年間約3.4万円の赤字という厳しい結果になりました。これは、特に運営代行費用と清掃費が利益を圧迫するためです。
想定利益が低い場合の改善アイデア
この物件で収益を上げるためには、徹底したコスト管理と集客戦略が不可欠です。
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徹底的な内製化: 清掃やゲスト対応を自身で行うことで、清掃費と代行費用を大幅に削減できます。これにより、年間約89.79万円のコストが削減され、収益は一気に黒字に転じます。
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価格設定の最適化: 競合が少ない平日の料金を抑える一方で、週末や繁忙期(ゴールデンウィーク、年末年始など)は強気の料金設定にすることで、全体の平均単価を引き上げましょう。
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コンセプトの確立: 「名古屋観光の拠点」「出張に特化」など、明確なコンセプトを設定することで、競合との差別化を図り、集客力を高めることができます。
この物件は、低コストで事業を始められるという大きなポテンシャルを秘めています。自分で運営を行うことを前提に事業計画を立てることで、この物件の強みを最大限に活かし、収益化を目指すことができるでしょう。