物件情報
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所在地: 愛知県名古屋市西区新道1丁目
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最寄駅: 地下鉄鶴舞線「浅間町」駅 徒歩5分
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家賃: 180,000円
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専有面積: 124.04㎡
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間取り: メゾネット
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築年: 1965年12月(築59年)
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契約形態: 定期借家2年間(再契約相談可)
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特徴: 貸主様より民泊利用承諾済み、事務所利用可、角地・南向き、広々としたメゾネットタイプ
URL: https://jmty.jp/aichi/est-hou/article-1jgl2s
民泊適正評価
この物件を民泊運営の観点から評価すると、いくつかの明確なメリットとデメリットが見えてきます。
【メリット】
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立地: 地下鉄「浅間町駅」から徒歩5分というアクセスは大きな強みです。名古屋駅まで電車で数分、バスでもアクセスできるため、観光客やビジネス客にとって非常に便利です。また、コンビニやスーパーも近く、長期滞在にも向いています。
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物件の広さ: 124㎡という広さは、大人数での利用を可能にします。ファミリー層やグループ旅行、会社の研修など、幅広いゲストのニーズに対応できるため、高い宿泊単価を設定しやすいでしょう。
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民泊許可済み: 貸主様から民泊利用の承諾を得ている点は、大きな安心材料です。ただし、最終的な運営の可否は行政や消防署の審査にかかっているため、その点は注意が必要です。
【デメリット】
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家賃設定: 家賃が18万円と高めなのが最大のネックです。民泊の収益は立地や物件の特性によって変動しますが、この家賃を回収するためには、高い稼働率と宿泊単価を維持する必要があります。もし稼働率が低い月が続くと、赤字になるリスクが高まります。
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築年数: 59年という古さは、水回りや建物の老朽化によるトラブルのリスクを抱えています。ゲスト滞在中に設備が故障した場合、早急な対応が求められるだけでなく、修繕費用もかさむ可能性があります。
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室内設備: システムキッチンや追い焚き機能は備わっていますが、全体的に古い可能性があります。ゲストの満足度を高めるためには、リノベーションや家具家電のグレードアップが必要になるかもしれません。その初期投資費用も考慮に入れる必要があります。
契約前に確認するポイント
この物件で民泊運営を検討する際は、以下の点を事前に確認しておきましょう。
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行政・消防への確認: 貸主様から承諾済みであっても、最終的な運営許可は管轄の行政や消防署の判断です。事前に問い合わせて、この物件での民泊運営が法的に可能か、どのような条件を満たす必要があるかを必ず確認してください。
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初期費用の見積もり: 敷金、保証金などの契約金に加え、家具、家電、リネン類、アメニティ、内装費用など、開業にかかる初期費用を詳細に計算しましょう。
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修繕費用の想定: 築年数が古い物件なので、いつ水回りや空調設備などの故障が発生してもおかしくありません。万が一に備え、修繕費用として月々の収益の一部をプールしておくことをお勧めします。
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定期借家契約のリスク: 契約期間が2年間である定期借家契約は、再契約ができなければ運営が打ち切りになる可能性があります。再契約の条件や可能性について、事前に貸主様と十分に話し合っておきましょう。
周辺地域の平均稼働率と想定年間利益
周辺地域の平均稼働率
名古屋市西区、特に名古屋駅に近いこのエリアは、ビジネスや観光の拠点として需要が高いため、**平均稼働率は50%〜60%**程度が見込めます。しかし、競合物件も多いため、独自の魅力を打ち出さなければ、この稼働率を維持するのは難しいでしょう。
運営した場合の想定年間利益
仮に、宿泊単価を1泊あたり25,000円、平均稼働率を60%と設定して試算します。
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年間売上: 25,000円 × 365日 × 60% = 5,475,000円
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年間家賃: 180,000円 × 12ヶ月 = 2,160,000円
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年間運営費用:
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光熱費、通信費など: 約30,000円/月 × 12ヶ月 = 360,000円
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清掃費: 1回あたり8,000円 × 年間稼働日数(365日 × 60%)= 1,752,000円
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その他費用(アメニティ、修繕費など):年間500,000円
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合計: 2,612,000円
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想定年間利益: 5,475,000円(年間売上) - 2,160,000円(年間家賃) - 2,612,000円(年間運営費用) = 703,000円
この試算はあくまで目安です。繁忙期には宿泊単価を上げられる一方、閑散期には稼働率が下がることもあります。また、初期投資額は考慮されていません。
想定利益を改善するためのアイデア
家賃が高いため、利益を安定させるためには工夫が必要です。
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付加価値の提供: 単なる宿泊施設ではなく、体験型民泊として差別化を図りましょう。例えば、広々としたリビングを活かして、名古屋の食文化に触れる料理教室を開催したり、地元の工芸品を制作するワークショップスペースとして提供したりするなど、ゲストに特別な体験を提供することで宿泊単価を上げることができます。
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ターゲットの明確化: 家族旅行やグループ旅行に特化し、子ども向けの遊び道具やベビー用品を充実させたり、大人数で楽しめるゲーム機や映画鑑賞セットを完備したりすることで、特定の層から選ばれる物件を目指しましょう。
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長期滞在向けプラン: 出張者やリモートワーカー向けに、月単位での長期滞在プランを提供することも有効です。安定した収入源を確保することで、空室リスクを減らすことができます。
今回の物件は、広さと立地という大きな強みがある一方で、高い家賃と築年数の古さという課題を抱えています。これらのデメリットを理解し、付加価値を提供することで、民泊運営を成功させることは十分に可能です。