物件情報
-
価格: 1,580万円
-
所在地: 大阪府岸和田市
-
交通: 南海本線「蛸地蔵」駅より徒歩約8分、岸和田駅より車で約9分
-
間取り: 2LDK
-
建物面積: 20.87坪(69.07平米)
-
階数: 1階 / 2階
-
建築年数: 築34年
-
設備: フルリノベーション済み、家具・家電(130万円相当)付き、露天風呂風バスタブ、BBQグリル、Wi-Fi
-
その他: 民泊運営可能
民泊適正評価
この物件は、民泊運営において非常に高い適正を持つと言えます。まず、築34年とは思えないほど、内外装ともにモダンで洗練されたデザインにフルリノベーションされている点が大きな強みです。特に、琉球畳の和室やヘリンボーン柄の床は、外国人観光客にも喜ばれる要素です。そして何より、バルコニーの豪華な設備が最大の魅力です。大型BBQグリルや、人目を気にせずリゾート気分を味わえる露天風呂風のバスタブは、他の物件との差別化に大きく貢献します。また、130万円相当の家具・家電付きという点も、初期投資を抑えたい民泊事業者にとって非常に有利です。
一方で、運営上の課題も存在します。まず、立地について。南海本線「蛸地蔵」駅から徒歩8分という利便性はありますが、大阪の中心部(難波・梅田など)からは少し離れており、観光目的の利用客にとっては移動にやや時間がかかる可能性があります。また、洋室が「未完成」であることは、購入後の追加工事や費用が発生するデメリットとなります。しかし、これを逆手に取り、ゲストの好みに合わせた内装に仕上げられるというポジティブな側面もあります。家賃が高すぎる場合は運営しても利益が出にくいという点も考慮すべきです。この物件は家賃ではなく購入物件のため、ローン月々4.6万円に加え、固定資産税や修繕費などのランニングコストを考慮する必要があります。
契約前に確認するポイント
-
民泊運営許可の確認: 物件所在地が住宅宿泊事業法(民泊新法)に基づく届出が可能な地域であるか、自治体の条例などを必ず確認してください。
-
未完成の洋室の費用: 洋室の内装工事にかかる費用を見積もり、初期投資額に含めて検討しましょう。
-
住宅ローンの金利: 住宅ローン月々4.6万円は1.2%の金利で試算されていますが、金利変動リスクを理解し、返済計画を立てることが重要です。
周辺地域の平均稼働率
この物件は大阪府岸和田市に位置しますが、大阪市中心部と比べて観光客の絶対数が少ないため、平均稼働率は低い傾向にあります。大阪市全体では70~80%台の稼働率を維持している物件が多いですが、岸和田市周辺では50~60%程度になることも想定されます。
運営した場合の想定年間利益
この物件の月々のローン返済額は4.6万円、年間で55.2万円となります。ここに固定資産税や運営管理費、清掃費などを加えると、年間運営費用は100万円程度になると仮定します。 1泊あたりの宿泊料金を20,000円、平均稼働率を60%と仮定した場合、 売上: 20,000円 × (365日 × 0.6) = 4,380,000円 年間利益: 4,380,000円 - 運営費用100万円 = 3,380,000円 ※上記はあくまで仮定であり、実際の利益を保証するものではありません。
想定利益が低い場合の改善アイデア
もし上記の想定利益よりも低い場合は、以下のアイデアを参考にしてください。
-
ターゲットの再設定: 家族連れやグループ旅行など、バルコニーのBBQや広い空間を強みとするターゲットに絞り込む。
-
付加価値の提供: 未完成の洋室をゲストがDIYできる「体験型」の部屋にしたり、地元の食材を使ったBBQプランを提供したりするなど、ユニークな体験を提供することで単価を上げる。
-
プロモーション強化: SNSやYouTube(https://youtu.be/muHdaweno7w)を活用し、物件の魅力を写真や動画で積極的に発信する。
-
料金設定の柔軟化: 閑散期は料金を下げて稼働率を上げ、繁忙期は強気な価格設定にするなど、需要に応じて柔軟に調整する。
この物件は、単なる宿泊施設ではなく、「体験」を提供できる場所としての可能性を秘めています。デメリットを補う工夫をすることで、安定した収益を生み出す民泊物件となるでしょう。