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【神戸・三宮】民泊相談可の4DK賃貸物件を徹底分析|高立地だが高コストに要注意

物件情報

  • 【住所】兵庫県神戸市中央区小野柄通6

  • 【最寄り駅】JR東海道本線「三ノ宮」駅 徒歩4分/阪急・阪神「神戸三宮」駅 徒歩2~4分

  • 【賃料】30万円

  • 【管理費】なし

  • 【敷金・礼金】各1ヶ月分

  • 【間取り】4DK(洋8×2、洋6×2、DK6)

  • 【専有面積】85㎡

  • 【築年月】1969年2月(築56年)

  • 【構造】鉄骨造 4階建ての2階部分

  • 【ペット可】小型犬可(頭数制限・賃料増加あり)

  • 【URL】物件詳細ページ


民泊適正評価

  • 立地:★★★★★
     三宮駅徒歩圏内は全国的に見ても屈指の好立地。観光・ビジネス両面の需要あり。

  • 広さ:★★★★☆
     4DK・85㎡と家族連れやグループ旅行者に対応可能な十分な広さ。

  • 賃料:★☆☆☆☆
     月額30万円という賃料は、民泊運営で利益を出すには相当な稼働率と単価が必要。相場と比べてかなり割高。

  • 築年数:★★☆☆☆
     築56年の建物であり、表面リノベ済みとはいえ、水回りや構造面の老朽化リスクは無視できない。

  • 設備・環境:★★★☆☆
     周辺にスーパー・コンビニ・大学あり利便性は高いが、エレベーターなし・駐車場なし・2階という点がマイナス。

総合評価:2.5 / 5.0(辛口評価)


契約前に確認するポイント

  • 賃料に見合う収益が見込めるか(後述の想定収益を参照)

  • 民泊運営に対する貸主の正式な許可と条件の確認

  • 騒音・住民トラブルの懸念(ペット・飲食店が同建物に入居)

  • 老朽化した建物の設備トラブル対応体制

  • 消防・避難経路など、民泊運営に必要な法的条件を満たすか


周辺地域の平均稼働率(Airbnb等による参考値)
神戸市中央区(特に三宮周辺)は、観光・ビジネス需要ともに安定しており、月間稼働率は平均60〜75%程度と比較的高い水準を維持。ただし、大型イベントや連休による繁閑差が大きいため、オフシーズンの対策が求められます。


運営した場合の想定年間利益(Airbnb等で月20泊・1泊2万円の場合)

  • 月間売上:20泊 × 20,000円 = 400,000円

  • 年間売上:4,800,000円

【想定支出】

  • 賃料:30万円 × 12ヶ月 = 3,600,000円

  • 光熱費・Wi-Fi:月2万円 × 12 = 240,000円

  • 清掃・運営代行:月3万円 × 12 = 360,000円

  • 消耗品・保険・雑費:約 120,000円

  • 合計支出:約 4,320,000円

【想定年間利益】
約48万円(=月4万円)


想定利益が低い理由と改善策
この物件は高立地であるものの、賃料が高額すぎるため、利益率が著しく低くなります。稼働率を80%以上、単価を2.5万円以上に引き上げるか、**長期滞在者向けのマンスリープラン(1ヶ月45〜50万円)**に切り替えるなどの戦略が求められます。

改善アイデア:

  • 外国人向けに「ペットOK・ファミリー向け」の長期滞在プランを強化

  • 高級志向で内装を差別化し、「神戸観光+美食体験」のコンセプトで販売

  • リスティングを日本語・英語・中国語・韓国語に最適化して多国籍集客

  • 1部屋をサブリース型で貸し出す「部分貸し民泊」で柔軟に稼働調整


まとめ:投資としての難易度は高め
神戸・三宮という立地は抜群ですが、賃料30万円という設定が非常に重く、民泊初心者にとってはリスクが高い物件です。設備更新や差別化戦略を前提に、慎重な収支計画が求められるでしょう。民泊相談可の希少物件ではありますが、利益を出すには相当な工夫と経験が必要です。よって、「立地だけで飛びつくのは危険」と言わざるを得ません。