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【呉市音戸町】民泊可物件を辛口評価|波多見4丁目・改装済み貸店舗の民泊適性とは?

物件情報:

  • 【物件名】呉市音戸町波多見4丁目 貸店舗・事務所

  • 【家賃】月額220,000円

  • 【構造】鉄骨造2階建

  • 【面積】建物:258.84㎡(約78坪)、土地:403.80㎡

  • 【築年数】築35年(2024年12月改装済)

  • 【駐車場】4台可(車種による)

  • 【最寄り交通】水産海洋技術センター入口バス停 徒歩4分

  • 【敷金】6ヶ月分(132万円)

  • 【現況】空室

  • 【URL】物件詳細はこちら


民泊適正評価:
★★☆☆☆(2/5)
・施設の状態は良好(改装済み・広さ◎)
・民泊許可が得やすい用途地域(貸店舗・事務所)
・駐車場もあり車移動には対応できる
→ しかし、最大のネックは家賃の高さと立地の集客力の弱さ

月額22万円という家賃は、民泊利用としては明らかにハードルが高いです。年間稼働率が高水準でない限り、利益はほとんど出ない可能性が高いでしょう。観光資源に乏しい音戸町では、そもそも宿泊需要を集めるのが難しい点もマイナス。


契約前に確認するポイント:

  • 民泊用途での使用が確実に可能か(貸店舗での民泊営業許可)

  • 音戸町周辺で民泊運営している他施設の価格帯・稼働状況

  • 改装済とはいえ築35年のインフラ状況(水回り・電気系統)

  • 駐車場やアクセス道路の幅(車種制限あり)

  • 敷金6ヶ月分という高額初期費用の回収見込み


周辺地域の平均稼働率:
呉市中心部では民泊稼働率は30〜50%前後
しかし、音戸町は中心地から離れ、観光施設も少ないため、20〜30%程度が現実的なラインと予想されます。


運営した場合の想定年間利益:

  • 想定1泊単価:8,000円

  • 平均稼働率:30%

  • 月間稼働日数:約9日

  • 月収:約72,000円

  • 年収:約86万円

  • 家賃:264万円/年

年間損益:-178万円(大赤字)


想定利益が低い場合の改善アイデア:

  1. 多目的利用に切り替える:
     海の近さを活かして、カヤック・釣り体験・サイクリングと組み合わせた「体験型民泊」に。

  2. 長期滞在者向けウィークリーマンション用途で運営:
     ビジネスユースや中期滞在者をターゲットに価格を調整。

  3. 地域資源を活用した観光体験をパッケージ化:
     地域の歴史や文化、自然体験を絡めて“ここでしかできない宿泊”を設計。


まとめ(結論):
見た目は良いが、音戸町という立地と高額家賃の組み合わせが非常に厳しい物件。改装済みで設備は整っているものの、稼働率と単価を大幅に上げない限り利益は出にくく、民泊初心者にはおすすめできない案件です。地方物件にありがちな「安くて広いが稼げない」典型であり、運営には独自のアイデアと努力が求められるでしょう。