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【神奈川県二宮町・民泊相談可】海徒歩圏の古民家、家賃2.3万円の超低価格物件は狙い目か?

物件情報

  • 所在地:神奈川県中郡二宮町山西

  • 賃料:23,000円/月

  • 敷金・礼金・仲介手数料:すべて0円

  • フリーレント2ヶ月

  • 間取り:1R(平屋)

  • 駐車場:あり(1台分)

  • 契約形態:定期借家契約(最長5年、更新相談可)

  • ガス:プロパン

  • トイレ:汲み取り式

  • ペット可

  • DIY可(現状回復義務なし)

  • 修繕状態:床穴・雨漏り・外壁破損・電気水道未確認

  • 物件詳細:https://jmty.jp/kanagawa/est-hou/article-1iovaa


民泊適正評価(5段階)

  • 立地:★★★★☆(駅5分、海9分は魅力)

  • 建物状態:★☆☆☆☆(現状では運営不可。最低限の修繕は必須)

  • 初期費用:★★★★★(事実上ゼロスタート)

  • 地域規制:★★★☆☆(民泊相談可、ただし自治体との確認必要)

  • 収益性:★★☆☆☆(要大規模リフォーム、回収には時間がかかる)


契約前に確認するポイント

  1. 電気・水道のインフラが通るかの確認

  2. トイレは汲み取り式のままでよいか、水洗化可能か

  3. 民泊として運営する場合の自治体への届出・条件

  4. 雨漏り・床の穴など、どこまで修繕すれば居住可能かの見積もり

  5. 近隣住民との距離感・騒音クレームリスク

  6. 消防・保健所の設備基準を満たせるか(簡易宿所登録を想定するなら要注意)


周辺地域の平均稼働率(神奈川県西部・湘南エリア)

  • 湘南エリア(平塚~小田原)の民泊平均稼働率は約40〜55%前後

  • 二宮町は観光地としてはややマイナーで、単独では稼働率は30〜40%程度と推定。

  • 海と自然を活かした「週末利用型」や「長期滞在型」を狙う戦略が必要。


運営した場合の想定年間利益(簡易試算)

  • 平均宿泊単価:6,000円(古民家+湘南イメージでプレミアム感出せた場合)

  • 稼働率35%、年間稼働日数:128日

  • 年間売上:約768,000円

  • 支出:
     ・家賃 23,000円×12ヶ月=276,000円
     ・光熱費・清掃・消耗品=約15,000円×12ヶ月=180,000円
     ・民泊関連手数料(サイト掲載、運営代行等)=約100,000円
     ・修繕費(初年度のみ)=最低50万円〜(程度による)

→ 年間利益:▲88,000円(初年度は赤字確定)
※修繕費を除けば黒字も可能だが、稼働率次第で赤字リスクあり。


改善アイデア・運営工夫

  • リノベーションで「古民家宿」として魅力アップ:漆喰壁・畳・縁側などを活かした和風デザイン

  • 週末貸しに特化した「ワーケーション民泊」:東京からの短期滞在客を狙う

  • 地域体験型(釣り・農体験)を組み合わせる

  • 海沿い+駅近という立地を活かし「撮影地」や「合宿地」への活用も検討

  • トイレの水洗化・簡易シャワー設置は最低ライン


まとめ
「夢の古民家民泊」が2.3万円で手に入る……という見出しに飛びつきたくなる人も多いかもしれませんが、現実はそう甘くありません。インフラ未整備・修繕必要箇所多数・稼働率低めと、明らかにハードルは高い物件です。ただし、DIYスキルがあり、古民家再生に情熱を持つ人であれば、唯一無二の宿泊施設を築ける可能性も。しっかりと収支計画と地域調査を行ったうえで、チャレンジする価値はあります。