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京丹後市網野町|民泊にも最適?築100年古民家物件を辛口評価【販売価格550万円】

【物件情報】
掲載元(ジモティー)

  • 所在地:京都府京丹後市網野町(詳細非公開)

  • 価格:550万円(※値下げ済)

  • 敷地面積:574.67㎡(173.83坪)

  • 建物:古民家2棟(うち1棟は要リフォーム)

  • 間取り:4LDK以上

  • 築年数:約100年

  • 駐車場:5~6台分確保可能

  • 用途:民泊、別荘、カフェ、貸家等多目的利用可能

  • 付加情報:行政書士・工務店紹介あり、民泊アドバイス可能

  • 周辺施設:スーパー、ドラッグストア、コインランドリー、銀行、郵便局まで車で2分


【民泊適正評価】

項目 評価
立地 ★★★☆☆(海近だが観光客の流動は限定的)
価格の手頃さ ★★★★★(安価だがリフォーム費含めると割高になる可能性も)
建物の状態 ★★☆☆☆(築100年、1棟はリフォーム必須)
用途の自由度 ★★★★★(民泊・カフェ・別荘など対応力は高い)
民泊運営の可能性 ★★☆☆☆(集客には独自性と地域連携が必要)
総合評価 ★★★☆☆(やりがいはあるが、初心者向きではない)

【契約前に確認するポイント】

  • ●建物の現況調査(耐震性、雨漏り、配管、床の傾きなど)

  • ●用途地域の制限や条例(民泊営業が可能な地域か確認)

  • ●固定資産税やリフォーム費の見積もり

  • ●上下水道・電気・インターネットなどインフラの現況

  • ●2棟の建物が登記されているか、再建築可かどうか


【京丹後市周辺の民泊稼働率(参考値)】
観光シーズンを除けば年間平均稼働率は30〜40%程度と推定。天橋立・伊根町など観光資源の豊富なエリアからは外れているため、地元体験型や長期滞在型のコンセプト設定が不可欠です。


【想定年間利益(住宅宿泊事業法・最大180日稼働)】

  • 想定宿泊料金:1泊15,000円(最大6名程度の想定)

  • 稼働率:35%(年間180日のうち63泊)

  • 年間売上:945,000円

  • 年間ランニングコスト(維持管理・清掃・OTA手数料・水道光熱費など):約50万円

  • 固定資産税+保険:約10万円

  • 年間収支:約35万円の黒字見込み(ただし修繕費は含まず)


【収益性改善のためのアイデア】

  1. ペット同伴可+ドッグラン付き宿にする
     →都会にはない広い敷地を活かせば競合が少ない「愛犬と泊まれる古民家」として差別化可能

  2. バレルサウナや薪風呂の導入で体験価値を上げる
     →周辺観光資源が乏しい分、宿自体を“目的地化”する戦略が有効

  3. 農業体験・地元料理体験など、地域連携型プログラムを開発
     →都市圏からのワーケーション・教育旅行需要に対応

  4. 2棟を分割運営する(片方を短期、もう片方を中長期貸し)
     →リスク分散しながら、需要変動に柔軟に対応できる運営体制に


【総評】
この物件は「夢とロマン」が詰まった物件であると同時に、「リスクと労力」も相応に要求されます。海まで徒歩7分という点や広大な敷地は魅力ですが、築100年・リフォーム前提という点を甘く見てはいけません。

民泊初心者よりも、「田舎暮らし×民泊」の二刀流でやってみたい地方移住者や、DIYが趣味のセミプロ投資家向け。
本気で地域と関わりながら“古民家再生”を楽しめる人には、面白い一棟になるかもしれません。