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渋谷区広尾|民泊相談可だが要注意!広尾3丁目の貸店舗・事務所をレビュー

【物件情報】
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  • 所在地:東京都渋谷区広尾3丁目

  • 最寄駅:東京メトロ日比谷線「広尾」駅 徒歩13分/銀座線「表参道」駅 徒歩13分

  • 使用部分面積:21.02㎡(約6.36坪)

  • 賃料:月額275,000円

  • 敷金・礼金:2ヶ月・1ヶ月

  • 築年月:2018年5月(築7年)

  • 構造:RC造 5階建の1階部分

  • 設備:エアコン、バストイレ別、シャワー、洗濯機置き場、収納、追焚機能、都市ガスなど

  • 備考:民泊相談可、共用スペース活用相談可


【民泊適正評価】

  • 立地:★★☆☆☆(やや不便)
    広尾駅・表参道駅まで徒歩13分、恵比寿駅も徒歩18分と、いずれも微妙に遠く観光客には不便。

  • 家賃:★☆☆☆☆(割高)
    21㎡で27.5万円は坪単価4.3万円超。水回り付きとはいえ、民泊収益でペイするには相当な稼働率が必要。

  • 建物・内装:★★★★☆(良好)
    築浅・内装済・角部屋で清潔感はあり、女性や外国人観光客には好印象。

  • 民泊許容:★★★☆☆(条件付き)
    「民泊相談可」だが、明確にOKとは書かれていないため、運営形態や近隣トラブルに関する確認が必須。

総合評価:2.5 / 5点(採算性に課題あり)


【契約前に確認するポイント】

  1. 管理組合・オーナーの意向確認:民泊相談可とはいえ、実際に営業許可を得られるかは別問題。

  2. 建物用途地域の確認:用途地域や建物の使用制限がある可能性。

  3. 近隣住民との距離感:1階路面とはいえ騒音・ゴミ問題でクレームが来やすい立地。

  4. 消防法・旅館業法の要件:21㎡では、簡易宿所としての基準に届かないケースも。


【周辺地域の平均稼働率】


渋谷区・広尾エリアのAirbnbデータによると、平均稼働率は**65~75%**前後。
ただし、駅徒歩13分という条件を加味すると、**実質は50~60%**程度まで落ち込む可能性あり。


【運営した場合の想定年間利益】

  • 平均宿泊単価:1泊 13,000円(2名利用・都心立地)

  • 想定稼働率:60%

  • 月間売上:約234,000円(13,000円 × 18日)

  • 年間売上:約280万円

  • 年間家賃:3,300,000円(27.5万円 × 12ヶ月)

想定年間損益:-50万円以上の赤字
(水道光熱費、清掃費、税金などを除いた単純比較)


【想定利益が低い場合の改善アイデア】

  1. 長期滞在者向けに特化:広尾・表参道勤務の外国人出張者や研修者に向けたウィークリー利用を提案。

  2. 高付加価値で勝負:内装をラグジュアリーに改装し「広尾ラグジュアリーステイ」として高単価化。

  3. 民泊+レンタルスペース併用:平日はレンタルオフィス・撮影スタジオ、週末は宿泊施設としてハイブリッド運用。


【まとめ】


渋谷区・広尾という都心の好立地で「民泊相談可」は確かに魅力的。しかし、賃料の高さと駅からの距離が大きなリスクです。この物件は、「とにかく民泊がやりたい」ではなく、「明確な戦略を持って事業化したい」方向けの物件といえるでしょう。冷静に計算し、必要であれば用途転換や共同運用も視野に入れて検討を。安易な契約は赤字への近道です。