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【世田谷代田・家賃15.4万円】民泊可|都心好立地だけど高リスク物件をレビュー

物件概要

  • 物件名ジモティー掲載ページ

  • 所在地:東京都世田谷区代田1丁目

  • 最寄り駅

    • 小田急小田原線 世田谷代田駅 徒歩10分

    • 小田急小田原線 梅ヶ丘駅 徒歩13分

    • 小田急小田原線 下北沢駅 徒歩16分

  • 家賃:154,300円

  • 敷金・礼金:なし

  • 管理費:なし

  • 間取り:1K(20㎡)

  • 構造:軽量鉄骨造

  • 築年数:不明

  • 用途地域:第一種低層住居専用地域(用途制限あり)

  • 民泊利用:可能(明記あり)


民泊適正評価

 

項目 評価
立地 ★★★★☆
建物状態 ★★★☆☆
初期費用 ★★★☆☆
集客ポテンシャル ★★★★★
運営難易度 ★★☆☆☆

総合評価:★★★☆☆(好立地ハイリスク物件)


良い点

  • 都心アクセス抜群の好立地

    • 新宿・渋谷・下北沢など外国人観光客に人気のエリアが至近

  • 民泊転貸可(明記あり)

    • サブリース民泊が可能なため、法的リスクが低い

  • 敷金・礼金なし&フリーレントあり

    • 初期費用を比較的抑えやすい

  • 家具・家電付きで即営業可

    • 初期投資が最小限で済む

  • 公式LINEやX(旧Twitter)でのサポートも充実

    • 条件交渉や物件提案のレスポンスが早そう


厳しい点

  • 家賃15.4万円はワンルーム民泊にしては高すぎる

    • 都心でも家賃10~12万円が1K民泊の収益ライン。家賃設定が高く、稼働率が相当良くないと赤字リスク大。

  • 第一種低層住居専用地域で近隣クレームリスクあり

    • 許可があっても住宅街で民泊はトラブルになりやすい(騒音・ゴミ・マナー)

  • 清掃コストとOTA手数料を差し引くと利益がほぼ出ない

    • 都心で清掃単価は6,000〜8,000円が相場。短期宿泊では手残りがかなり薄くなる。

  • 間取り20㎡で2名が限界。客単価を上げにくい

    • 宿泊単価は1泊7,000〜9,000円程度が相場。これ以上高く設定すると競合に負ける。


収支シミュレーション(民泊運用時)

 

前提条件

  • 平均宿泊単価:8,000円/泊

  • 稼働率:70%(都心民泊の中堅水準)

  • 月間売上:8,000円 × 0.7 × 30日 ≒ 168,000円

月間経費

  • 家賃:154,300円

  • 清掃費:20,000円(自社清掃時)

  • OTA手数料:16,800円(10%)

  • 光熱費・Wi-Fi:15,000円

月間利益:▲38,100円(赤字)

仮に稼働率を80%に上げても利益は月1万円程度。
OTA手数料15%や清掃外注の場合は、赤字幅がさらに拡大。


改善ポイント

  • 中長期滞在(30泊以上)に特化する

    • 外国人ビジネス客、ワーホリ、留学生、リモートワーカー向けの長期プランで光熱費込み15万円/月で貸し出せれば収支改善可能

  • 直予約(インスタ・自社サイト)を増やしてOTA手数料を回避

    • AirbnbやBooking.comの手数料を削減し、薄利をカバーする戦略が必要

  • 清掃コストの自社化/簡略化を徹底する

    • 特に1K民泊はクリーニングの効率化が利益を左右する


注意すべきリスク

  • 住宅街のため近隣クレーム(特にゴミ出し・深夜騒音)

  • 賃料が高く、オフシーズンやコロナのような急な需要減で即赤字転落

  • 民泊規制の強化リスク(東京都は行政指導が厳しめ)


まとめ

 

この物件は好立地を活かせれば非常に魅力的ですが、正直ギリギリの収支です。

短期民泊一本で利益を出すには稼働率80%以上が必須で、相当高い運営スキルが求められます。

✅ 長期滞在民泊(30泊以上)をメインにしたい人 → チャレンジの価値あり
❌ 初心者・短期民泊メインで利益を出したい人 → リスク高くおすすめしない