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【名古屋・伏屋】民泊相談可|低家賃一戸建て物件のリアル収支と落とし穴

物件情報

  • 物件名:愛知県名古屋市中川区伏屋2丁目 一戸建て

  • 住所物件詳細はこちら

  • 最寄駅
     - 近鉄名古屋線 伏屋駅 徒歩7分
     - 関西本線 春田駅 徒歩21分

  • 家賃:民泊利用時 5万円/月

  • 管理費:なし

  • 敷金・礼金:敷金なし/礼金1ヶ月

  • 保証金:3ヶ月(償却50%)

  • 面積:42㎡(2K:和4.5畳、洋6畳)

  • 築年数:1972年1月(築53年)

  • 構造:木造平屋

  • 契約期間:2年

  • 現況:空室

  • 駐車場:有(5,000円/月)

  • 設備:バス・トイレ別、エアコン、室内洗濯機置場、プロパンガス

  • ペット相談・高齢者入居可・事務所利用可


民泊適正評価

  • 民泊許可のしやすさ:★★★★☆(一戸建てでクリアしやすい)

  • 立地評価:★☆☆☆☆(観光エリアではなく、需要は極めて限定的)

  • 家賃と利益バランス:★★☆☆☆(家賃は安いが集客が非常に難しい)

  • 物件状態:★★☆☆☆(築年数53年、最低限のリフォーム必須)

  • 集客難易度:★☆☆☆☆(近隣に観光資源が少なく、民泊需要は低い)


契約前に確認するポイント

  • 室内の設備劣化状況(特に水回り、屋根、床の沈みなど)

  • プロパンガス設備の安全確認(古い配管の可能性あり)

  • 消防法・民泊用途での改修要否(火災報知器・消火器設置は義務)

  • 近隣住民とのトラブル防止(戸建て民泊は苦情リスクが高い)

  • 周辺駐車場の確保(宿泊者用に必須)


周辺地域の平均稼働率

  • 伏屋エリアの民泊稼働率は40〜50%程度

  • 名古屋市中心部のような観光需要はなく、出張者・車利用者向けのニッチ需要が主

  • 近隣の宿泊単価は4,000〜6,000円/泊が相場


運営した場合の想定年間利益

【収支シミュレーション(現実的な稼働率を想定)】

  • 平均宿泊単価:5,000円/泊

  • 稼働率:50%(民泊需要が少ないエリア)

  • 月間売上:約7.5万円(5,000円 × 15泊)

  • 年間売上:約90万円

  • 年間家賃:約60万円(5万円 × 12ヶ月)

【諸経費】

  • 清掃費:約1.8万円/月(6,000円 × 3回)=約21.6万円/年

  • OTA手数料:約13.5万円(15%)

  • 光熱費・備品費:約12万円/年

➡️ 年間実質利益:ほぼゼロ、もしくは軽微な赤字の可能性


想定利益が低い場合の改善アイデア

  • 長期賃貸併用型の活用:民泊ではなく「家具付き月単位賃貸」に変更し、出張者や単身赴任者ターゲットに切り替える

  • ワーケーション・在宅勤務向けPR:住宅地の静かな環境を活かして「安いワークスペース付き宿泊」を打ち出す

  • ペット可民泊として差別化:ペット可物件が少ないため、専用プランで集客するのも有効

  • 名古屋西IC付近の高速利用客ターゲット:車移動メインの層に特化したPR(駐車場付きが強み)


総評

 

■【結論】■
この物件は初期費用が安く、家賃も格安で民泊初心者にとっては「入りやすく見える物件」ですが、現実は集客がかなり厳しいエリアです。伏屋は観光客が滞在する街ではなく、宿泊ニーズが一時的・限定的な出張や車利用のビジネス客に偏ります。

名古屋駅や金山周辺の民泊と比較すると明らかに不利な立地で、利益を出すには相当な工夫が必要です。
築53年である点も、将来的な修繕リスクや設備更新の負担がついて回ります。

安く始められるとはいえ、「安い=儲かる」とは限らない典型的な物件です。

民泊ではなく、家具付きの長期賃貸やペット対応型の民泊に切り替える戦略が現実的かもしれません。