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【新潟・妙高】民泊相談可・初期費用ゼロ&10年で家プレゼントの戸建て|お得に見えてリスク高の物件

物件情報

【物件名】妙高市姫河原 民泊相談可戸建て
【住所】新潟県妙高市姫河原3954-16
【最寄駅】情報なし(自家用車前提の立地)
【家賃】月額44,900円(事業用途割増の記載なし)
【契約条件】敷金・礼金ゼロ、初期費用ゼロ、初月家賃無料、ペット可(最大5匹・敷金別途)、2年契約(短期解約違約金あり)
【面積】89.42㎡(1階66.24㎡、2階23.18㎡)
【築年数】記載なし(外観・条件からかなりの築古と推測)
【設備】DIY自由、民泊相談可、駐車場2台(うち1台は屋根付き倉庫)
【物件詳細】物件詳細はこちら


民泊適正評価(★5段階)

  • 立地:★☆☆☆☆
     ⇒ 妙高市の郊外、観光エリアから距離あり。最寄駅の情報もなく、車が必須。民泊集客はかなり厳しい。

  • 物件状態:★☆☆☆☆
     ⇒ 電気・ガス・水道が「使えるか分からない」というレベル。修繕は全て入居者負担。インフラ復旧費用が不明で大きなリスク。

  • 家賃コスト:★★★☆☆
     ⇒ 家賃は格安だが、地方相場としては特別安いわけではない。修繕費用を含めると割高になる可能性あり。

  • 収益性:★☆☆☆☆
     ⇒ 妙高市は冬のスキーシーズン以外、民泊需要はほぼ期待できない。年間稼働率は非常に低いと推定。

  • 総合評価:★☆☆☆☆
     ⇒ 趣味や移住、倉庫利用には良いが、民泊運営には完全に不向き。


契約前に確認するポイント

  • インフラの現状確認:電気・ガス・水道が使用可能か事前に必ず確認。使えない場合、開通工事や配管交換の負担は全額自己負担。

  • 修繕の範囲確認:修理が必要な箇所の現状をしっかり確認し、どの程度の費用が発生するかを把握しておくこと。

  • 冬季の除雪状況:妙高市は豪雪地帯。国道沿いで除雪はされやすいが、敷地内除雪の手間や費用は自己負担になる可能性が高い。

  • 事業利用の可否確認:家賃が事業用途で割増されないか事前に必ずオーナーに確認すべき。


周辺地域の平均稼働率

妙高市の郊外エリアの民泊稼働率は推定30%以下です。冬季のスキーシーズンは短期間だけ需要がありますが、それ以外の季節はほとんど宿泊客を見込めません。近隣にアライリゾートがあるものの、立地がリゾートから離れており、車がないとアクセス不可。

民泊プラットフォーム上でもこのエリアの物件は非常に少なく、「そもそも泊まりに来る理由」がほぼない状況です。


運営した場合の想定年間利益

  • 1泊あたり宿泊料金:4,000円(競合相場)

  • 稼働率:30%

  • 想定年間宿泊日数:約110日

  • 想定年間売上:4,000円×110日=440,000円

  • 想定年間経費(光熱費・清掃・OTA手数料等):約30万円

  • 想定年間家賃:44,900円×12ヶ月=538,800円

  • 年間利益:約▲398,800円(赤字)

※冬季以外ほぼ稼働しないことを前提としたシミュレーション。


総評

一見、「10年借りたら家がもらえる」「初期費用ゼロ」「民泊可」と魅力的な条件が並びますが、民泊事業としてはおすすめできない物件です。

最大のリスクは、電気・ガス・水道が使用可能か分からず、修繕費が全て自己負担であること。初期費用ゼロで入居できたとしても、数十万円~数百万円単位の修理費用が後からかかる可能性があります。

また、妙高市の郊外という立地は、冬季スキー客の短期需要を除けば集客は非常に難しく、通年での利益化はほぼ不可能です。そもそも民泊プラットフォーム上でも妙高郊外の物件は人気がなく、仮にオープンしても集客に相当苦労するでしょう。

結論として、この物件は

  • 田舎移住したい人

  • 趣味の拠点が欲しい人

  • 自分でリフォームを楽しみたい人

には適していますが、民泊で利益を出したい人には全く不向きです。

「家がもらえる」という話は魅力的に聞こえますが、10年間の家賃+修繕費+光熱費を支払った結果、築古物件を手に入れるだけなので、投資としては慎重な検討が必要です。民泊目的で検討するなら、もっと集客しやすい都市部や観光地に目を向けた方が現実的です。