日本のトップリゾート地、沖縄県恩納村(おんなそん)の有名別荘地「希望ヶ丘」内に位置する、204㎡超という規格外の広さを持つ大型戸建て物件です。
備考欄に「民泊、軽飲食店など事業用として利用可能です♪」と明記されており、さらに「売買でも募集中(3,500万円)」という出口戦略まで見えている非常に興味深い案件です。
沖縄のリゾート民泊という華やかな市場において、この「24万円」という家賃と「新法180日制限」を掛け合わせたとき、どれだけシビアな現実が待っているか、正直な収支シミュレーションを行います。
1. 物件概要(スペックデータ)
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所在地: 沖縄県国頭郡恩納村字名嘉真
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交通: バス停「伊武部希望ヶ丘入口」 徒歩4分(※実質はレンタカー必須の立地)
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賃料: 240,000円(管理費なし)
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初期費用: 敷金4ヶ月 / 礼金1ヶ月 / 保証料1ヶ月(総額144万円〜 + 諸経費)
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※保証金・敷金が重く、賃貸契約だけで約160万〜180万円の初期キャッシュが必要です。
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構造: 木造2階建 / 6LDK(204.12㎡)
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築年月: 1987年8月(築38年10ヶ月)
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特筆事項: 民泊・軽飲食可、駐車場3台分以上無料、ウッドデッキ、シャワールーム、トイレ2ヶ所、ペット・喫煙不可、現状渡し(草刈り・不具合等は借主負担)、既存エアコンは設備対象外(無償貸与)。
2. 住宅宿泊事業法(新法)による現実的な収支(100日稼働想定)
沖縄(特に恩納村)は、台風リスクや季節による観光客の増減が激しいため、年間を通して均等に稼働させるのは困難です。新法180日制限の中で、最も現実的な「年間100日稼働」で試算します。204㎡・6LDKあれば、3〜4家族合同、最大15名以上の収容が可能です。
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ターゲット: レンタカーで移動する、国内外の富裕層ファミリー・3世代旅行グループ(10〜15名規模)
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想定宿泊単価: 45,000円(夏休み・年末年始・GWは7万〜10万円、閑散期は2.5万〜3万円の年間平均値)
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年間稼働日数: 100日(沖縄のハイシーズンである7〜9月、および各祝祭日に集中稼働)
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年間宿泊売上: 450万円(単価4.5万円×100日)
【年間支出の計算】
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家賃(固定費): 288万円(24万円×12ヶ月)
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光熱費・通信費: 48万円(200㎡超の木造一軒家で、沖縄の夏場に複数台のエアコンをフル稼働させるため、電気代は跳ね上がります)
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運営代行手数料(20%): 90万円(現地清掃・リネンサプライ・ゲスト対応含む丸投げプラン)
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サイト手数料(15%): 67.5万円
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支出合計:493.5万円
【最終収支】
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年間運営収支:▲43.5万円(赤字)
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※年間100日・単価4.5万円という、民泊としては悪くない数字を出しても、月24万円の家賃とリゾート特有の高額な光熱費・代行費に圧迫され、年間で約43万円の赤字になります。稼働率を180日制限ギリギリにまで上げられれば、黒字化が見えてきます。
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3. この物件に潜む「最大の罠」と「隠れたコスト」
収支の赤字以上に恐ろしいのが、備考欄に記載されている「条件」です。
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「現状渡し・不具合は借主負担」の恐怖: 築約39年の木造・204㎡という大ハコです。沖縄の強い紫外線と塩害、湿気に晒されてきた木造物件は、一見キレイに見えても「雨漏り」「白アリ」「配管の詰まり」などのトラブルがいつ起きてもおかしくありません。これらをすべて借主の自腹で直さなければならないという条件は、事業としてあまりにもハイリスクです。
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「既存エアコン設備外」の意味: 「エアコンは置いてあるけど、壊れても大家は直さない(無償貸与)」という意味です。204㎡の物件のエアコンが数台同時に壊れた場合、それだけで数十万円〜100万円規模の突発的な出費が発生し、一瞬で事業が破綻します。
4. この物件を「購入(3,500万円)」目線で見た場合の逆転劇
賃貸(月24万円)として借りると「大家の代わりに修繕費を払わされるリスク」しかありませんが、もし「3,500万円で買い取る(売買)」のであれば、話は180度変わります。
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購入した場合のメリット: 購入して「旅館業許可(簡易宿所)」を取得すれば、365日いつでも営業可能になります。 年間稼働日数を「200日」に増やすことができれば、売上は900万円(単価4.5万円×200日)となり、経費を差し引いても年間約400万円以上の純利益が出ます。3,500万円の物件に対して年間400万円の利益であれば、利回り11%超の非常に優秀なリゾート投資物件に変貌します。
5. 専門家・運営者の視点(独自考察)
正直なアドバイス: 賃貸として借りるのはお勧めできない。 どんなに立地が良く、6LDKが魅力的でも、「現状渡し・修繕借主負担」の木造物件を月24万円で借りるのはリスクが大きすぎます。 やるなら、はまもと不動産を通じて「3,500万円の売買」として交渉し、旅館業を取得して365日ガッツリ回す、これ一択です。
