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【東京都八王子市】770万円で購入可能!中古戸建を民泊運営するメリット・デメリット

物件情報

 

  • 物件URL: https://jmty.jp/tokyo/est-buy/article-1k28f0

  • 価格: 770万円(税込)

  • 住所: 東京都八王子市上恩方町

  • 交通: 中央本線八王子駅から車で約24分

  • 築年月: 1967年10月(築57年)

  • 間取り/面積: 2DK / 56.51㎡

  • 土地面積: 105.77㎡

  • その他: リフォーム済み、駐車場完備、公営水道・町水(山水)利用可、セカンドハウスや収益物件としても最適、都市計画:調整区域


 

民泊適正評価

 

  • 良い点

    1. 手頃な価格: 770万円という購入価格は、民泊事業の初期投資を大幅に抑えられます。

    2. リフォーム済み: 築57年という古さながら、和室から洋室への変更や水回り設備の新規設置など、主要なリフォームが完了しているため、すぐに事業を始められます。

    3. ユニークな立地: 都会の喧騒から離れた自然豊かな環境は、都会暮らしに疲れたゲスト層に刺さります。町水(山水)の利用も、ユニークな体験としてアピールできます。

    4. 駐車場完備: 駅からのアクセスが不便なため、車での来訪がメインとなります。駐車場があることは、集客において必須の条件であり、大きなメリットとなります。

  • 悪い点

    1. 「調整区域」の法的リスク: 市街化調整区域では原則として建物の建築が制限されています。既存の建物を民泊として営業できるかどうかは、行政の判断によります。八王子市の窓口で、旅館業法や民泊新法に基づく営業許可が得られるか、事前に確認する必要があります。

    2. 不便な立地: 八王子駅から車で約24分という立地は、公共交通機関を利用するゲストの集客が困難です。車での移動を前提としたターゲット設定が必須です。

    3. 低い稼働率: 都心部の物件とは異なり、通年での高い稼働率は期待できません。週末や連休、長期休暇が主な需要期となるため、稼働率が収益を左右します。


 

契約前に確認するポイント

 

  • 八王子市への事前確認: 最も重要なのは、「調整区域」にあるこの物件で民泊営業が可能かどうか、八王子市役所の窓口で確認することです。

  • 築古物件の診断: リフォーム済みとはいえ、築57年という建物の基礎や構造、屋根の状態などを専門家に見てもらい、今後の修繕リスクを把握しておきましょう。

  • 水道・排水設備の詳細: 公営水道と町水のランニングコスト、浸透式の下水設備のメンテナンス方法や費用など、維持管理に関する詳細を確認しましょう。


 

周辺地域の平均稼働率

 

八王子市上恩方町のような自然豊かな郊外の民泊は、都心のような通年での高稼働は期待できません。観光シーズンや週末に需要が集中するため、年間を通した平均稼働率は**15%〜20%**程度と、かなり低めに見積もるのが現実的です。ここでは、**20%**でシミュレーションを行います。


 

運営した場合の想定年間利益

 

  • 初期費用: 物件価格770万円 + 諸経費(登記費用、不動産取得税など)約50万円 = 約820万円

  • 年間運営費用(変動費):

    • 固定資産税:年間約5万円と仮定

    • その他維持管理費:年間約25万円と仮定

    • 年間固定費合計:30万円

  • 想定年間売上:

    • 「田舎暮らし体験」をコンセプトに、1泊あたり12,000円(4人利用を想定)と仮定します。

    • 12,000円/泊 × 365日 × 20%(稼働率) = 876,000円

  • 年間経費(変動費):

    • 清掃・消耗品費: 1回あたり7,000円と仮定し、年間73日の稼働で511,000円

    • 運営代行費用: 売上の20%と仮定し、175,200円

    • 年間費用合計: 300,000円 + 511,000円 + 175,200円 = 986,200円

  • 想定年間利益:

    • 876,000円(売上) - 986,200円(費用) = -110,200円

このシミュレーションから、現状のままでは年間で約11万円の赤字となる可能性が示されました。物件価格が安いものの、低い稼働率と運営費用が収益を圧迫することがわかります。


 

想定利益を改善するためのアイデア

 

  1. セルフ運営への切り替え: 運営代行費用(年間約17万円)や清掃費用を削減するため、すべてを自分で行うことで、収支を改善できます。

  2. 体験型コンテンツの提供: 単なる宿泊施設ではなく、畑仕事やBBQ、星空観測、周辺のハイキングツアーなど、この物件ならではの「田舎暮らし体験」を付加価値として提供することで、宿泊単価を上げ、集客力を高められます。

  3. 週末限定の営業: 稼働が集中する週末や連休のみの営業に絞り、平日の運営費用を抑えることで、効率的な運用を目指しましょう。

  4. ターゲットの明確化: 都会の喧騒から離れたいテレワーカー向けの「ワーケーション」プランや、リトリート(心身の休息)を目的としたゲストをターゲットにすることで、安定した収益を確保できる可能性があります。