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大阪で民泊可能!千船駅徒歩2分の低価格な一戸建ての収益性

物件情報

 

  • URL: https://jmty.jp/osaka/est-hou/article-1jvgil

  • 物件種別: 一戸建て

  • 所在地: 大阪府大阪市西淀川区佃

  • 最寄駅: 阪神本線 千船駅 徒歩2分

  • 家賃: 50,000円

  • 管理費: 5,000円

  • 初期費用: 敷金・礼金なし

  • 特徴:

    • 民泊利用が可能

    • 駅から徒歩2分の好立地

    • 家賃5万円と非常に低価格

    • 敷金・礼金なしで初期費用を抑えられる


 

民泊適正評価

 

この物件は、「民泊可能」と明確に記載されており、家賃5万円、敷金・礼金なしという圧倒的な低価格が最大の強みです。民泊運営の最大のハードルであるオーナーの許可を事前に得ており、初期投資を抑えて事業を始めたい方には魅力的な物件でしょう。さらに、最寄りの千船駅まで徒歩2分という駅近も大きな利点です。

しかし、デメリットも明確です。物件情報に「大阪市西成区」と「大阪市西淀川区」の両方の記載がありますが、住所と最寄り駅は西淀川区にあります。西淀川区は、なんばや梅田といった主要な観光エリアから離れた住宅街であり、観光目的のゲストにとっては不便な立地です。25㎡という狭いスペースは、単身者やカップル向けであり、ファミリーやグループの需要は見込めません。この物件は、立地の弱さから、常に高い稼働率を維持するのが難しいでしょう。


 

契約前に確認するポイント

 

  • 物件の詳細: 間取りは1DKとありますが、写真がないため、設備(キッチン、浴室、トイレ)の状態や清潔感が不明です。内覧時に必ず現状を確認しましょう。

  • 民泊運営の具体的なルール: 貸主が民泊を許可しているとはいえ、宿泊人数の上限、騒音対策、ゴミ出し方法など、具体的な運営ルールを契約前に書面で明確にしてください。

  • 行政の審査と許可: 大阪市でも民泊運営には「住宅宿泊事業法(民泊新法)」に基づく届出が必要です。物件が要件を満たしているか、事前に行政書士などの専門家にも相談して確認しましょう。


 

周辺地域の平均稼働率

 

大阪市中心部の民泊稼働率は非常に高いですが、西淀川区のような主要な観光地から離れたエリアでは、稼働率はぐっと下がります。民泊データサイトなどによると、大阪市内の非中心部における年間平均稼働率は**40%〜50%**程度と見込まれます。この物件も同様の水準か、それ以下の稼働率になる可能性があります。


 

運営した場合の想定年間利益

 

この物件で民泊を運営した場合の収益を、現実的な数字でシミュレーションしてみましょう。

  • 月額費用:

    • 家賃+管理費: 55,000円

    • 光熱費・水道代(ゲスト使用分): 約8,000円

    • Wi-Fi費用: 約5,000円

    • 消耗品費(アメニティ、清掃用具など): 約5,000円

    • 清掃委託費: 1回5,000円(月12回清掃と仮定): 60,000円

    • 合計月額費用: 133,000円

  • 月間売上(想定):

    • 1泊あたりの宿泊料金を8,000円に設定します。

    • 月間稼働率を45%(年間164泊)と仮定。

    • 月間売上: 8,000円 × 30日 × 45% = 108,000円

  • 想定年間利益:

    • 月間売上108,000円 - 月間費用133,000円 = 月間利益 -25,000円

    • 年間利益: -25,000円 × 12ヶ月 = -300,000円


 

想定利益が低い場合の改善アイデア

 

上記のシミュレーションでは、月間利益がマイナスになるという厳しい結果となりました。これは、低価格な家賃を上回る清掃費や光熱費が原因です。この物件で利益を出すためには、以下のアイデアを検討してみてください。

  • 清掃コストの削減:

    • 清掃委託費が運営コストの大きな割合を占めています。自己清掃に切り替えるか、より安価な清掃業者を探すことで、コストを大幅に削減できます。

  • ターゲット層の明確化:

    • 観光客だけでなく、近隣の工場やオフィスに出張で来るビジネス客をターゲットにするのも一つの手です。デスクや高速Wi-Fiを完備するなど、ビジネス利用に特化することで差別化を図れます。

  • 周辺イベントの活用:

    • ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)へのアクセスはバスや電車を乗り継ぐ必要がありますが、USJ周辺の宿泊料金が高騰する時期に、手頃な料金の宿泊先としてアピールする戦略も有効です。

この物件は、低価格で民泊を始められるという大きな強みがある一方で、収益化のハードルが高い物件です。徹底したコスト削減と、ニッチなターゲットに向けた戦略が成功の鍵となるでしょう。