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駅まで徒歩82分!奈良の築4年戸建ては民泊で儲かる?赤字リスクを徹底分析

物件情報

 

  • 物件名: 一戸建て

  • 所在地: 奈良県宇陀郡御杖村大字神末

  • 交通: JR名松線 伊勢奥津駅 徒歩82分(6.6km)

  • 賃料: 10万円

  • 管理費等: 10,000円

  • 敷金/礼金: なし / 2ヶ月分

  • 間取り/広さ: 1LDK / 63.84㎡

  • 築年月: 2022年1月(築4年)

  • 特徴: 民泊許可済み、フローリング、2階建て

  • 掲載URL: https://jmty.jp/nara/est-hou/alliance-h_1517440005222?ex=1


 

民泊適正評価

 

 

良い点

 

  • 民泊への高い理解: 「民泊の許可しす」と記載されており、オーナーの事業への理解が深い点が大きなメリットです。

  • 築浅で清潔: 築4年と新しく、内外装がきれいなため、リフォーム費用をかける必要がありません。設備の故障リスクも低いです。

  • ゆったりとした間取り: 1LDKで63.84㎡という広さは、ゆったりと過ごしたいカップルや少人数のファミリーに最適です。

 

悪い点

 

  • 圧倒的な不便さ: 駅まで徒歩82分という立地は、公共交通機関を利用する観光客をターゲットにするのは不可能に近いです。車での移動が前提となりますが、それにしても「アクセスが悪い」という致命的なデメリットを抱えています。

  • 高額な初期費用: 敷金は不要ですが、礼金が2ヶ月分と高いため、初期費用が大きくなります。

  • 需要が限定的: 奈良市のような主要観光地から離れているため、観光客の需要が非常に限定的です。


 

運営した場合の収支シミュレーション

 

この物件の最大の課題である「立地の不便さ」を考慮し、より現実的な収支シミュレーションを行います。駅からの距離が長いため、観光客の集客は難しく、年間稼働率はかなり低いと想定されます。

  • 設定条件:

    • 1泊あたりの平均単価: 15,000円(築浅とゆったりした間取りを考慮)

    • 年間平均稼働率: 30%(立地の不便さを考慮)

    • 年間運営日数: 365日

    • 年間家賃・管理費: (10万円+1万円) × 12ヶ月 = 1,320,000円

    • その他年間運営費: 720,000円(清掃費、光熱費、予約サイト手数料など)

  • 収支計算:

    • 年間売上: 15,000円 × 365日 × 0.30(稼働率) = 1,642,500円

    • 年間経費: 1,320,000円(家賃・管理費) + 720,000円(その他経費) = 2,040,000円

    • 想定年間利益: 1,642,500円 - 2,040,000円 = -397,500円

このシミュレーション結果は、この物件が通常の民泊事業として運営した場合、年間約40万円の赤字になる可能性が高いことを示しています。


 

この物件で民泊を成功させるには?

 

一般的な観光客をターゲットにした場合、この物件は収益を上げるのが非常に難しいと言えます。成功のためには、以下のようなニッチな戦略が必要です。

  • ターゲットを絞る: 「喧騒を離れて静かに過ごしたい人」「ワーケーション」「作家やアーティストの創作活動」「長期滞在」など、特定のニーズを持つゲストに特化して集客します。

  • 高付加価値な体験を提供: 単なる宿泊ではなく、星空観測、ハイキング、近隣の農家での体験など、その土地ならではの特別なアクティビティを企画し、宿泊単価を上げる工夫が必要です。

  • 長期滞在向けに特化: 月単位の賃貸として運用し、安定した収入源を確保することも検討できます。