物件情報
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所在地: 千葉県香取市小見川
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交通: JR成田線 小見川駅から徒歩23分
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間取り: 4DK
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家賃: 70,000円
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その他: 駐車場2台付き、DIY・セルフリフォーム可、初期費用・フリーレント特典あり
民泊適正評価
【良い点】
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驚異の初期費用ゼロ: 敷金・礼金、仲介手数料、日割り家賃、さらには初回保証費用まで大家負担という破格の条件です。通常数十万円かかる初期費用が不要なため、改装費用などに資金を回すことができます。
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2ヶ月のフリーレント期間: 契約から2ヶ月間は家賃が無料となります。この期間に民泊の許可申請やリフォームを終えれば、初期のキャッシュフローが非常に楽になります。
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DIY・原状回復義務なし: 自由にリフォームできるだけでなく、退去時に元の状態に戻す必要がない点は、大きな魅力です。ゲストが快適に過ごせる空間を、コストを抑えて作り込むことができます。
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駐車場2台付き: 駅から少し離れているため、車での移動が主流となるこの地域では、2台分の駐車場は大きな利点です。
【悪い点】
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駅から遠い不便な立地: 最寄りの小見川駅から徒歩23分という距離は、公共交通機関を利用するインバウンド客には不便に感じられるかもしれません。車を利用するファミリー層やグループにターゲットを絞る必要があります。
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天井の雨染みと築年数: 「天井に雨染みがある」という記載は、たとえ屋根がリフォーム済みでも、過去または現在の雨漏りリスクを示唆しています。築43年という古さも、水回りや断熱性能など、大規模な修繕が必要になる可能性があります。
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集客の難しさ: 物件がある小見川地区は、外国人観光客に人気の佐原地区と比べると観光地としての知名度が低く、集客が難しいかもしれません。SNSやウェブサイトでの積極的な情報発信が不可欠です。
契約前に確認するポイント
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天井の雨染み: 屋根がリフォーム済みでも、雨染みの原因が解決されているか、再度プロに確認してもらいましょう。
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水道・ガス・電気設備: 築43年のため、配管や給湯器などの老朽化が進んでいる可能性があります。必要に応じて交換・修理費用を見積もっておきましょう。
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リフォームの範囲: どこまで改装可能か、構造に関わる部分(壁の撤去など)の可否を大家さんに明確に確認しておきましょう。
周辺地域の平均稼働率
香取市全体の民泊稼働率のデータは多くありませんが、佐原地区のような観光名所から離れた地域では、一般的な観光シーズンの稼働率は**30%〜50%**程度と見積もるのが現実的です。繁忙期にはもう少し上がる可能性がありますが、インバウンド客を主要なターゲットにするには厳しい立地と言えます。
運営した場合の想定年間利益
初期費用が無料という大きなメリットがあるものの、立地と客層を考慮した現実的なシミュレーションを行います。
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運営コスト: 初年度はフリーレント期間を考慮し、家賃は70,000円×10ヶ月=700,000円。その他、水道光熱費やWi-Fi費用を月2万円、清掃費用や消耗品を月5万円と仮定します。
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客単価・稼働率: ファミリー層向けに1泊あたり10,000円、年間平均稼働率を45%と仮定します。
【シミュレーション】
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年間売上: 10,000円 × 365日 × 0.45(稼働率)= 1,642,500円
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年間経費:
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家賃:700,000円
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水道光熱費など:240,000円
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清掃・消耗品費:600,000円
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管理・手数料(売上の10%):164,250円
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年間総経費: 1,704,250円
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想定年間利益: 1,642,500円(売上)- 1,704,250円(経費)= -61,750円
このシミュレーションでは、初年度でもわずかですが赤字になる可能性が示唆されます。2年目以降は家賃が年間84万円に上がるため、さらに収益は厳しくなります。初期費用無料というメリットを活かしても、事業として利益を出すには、客単価や稼働率を上げる工夫が必須です。
想定利益が低い場合の改善アイデア
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体験型コンテンツの提供: 近隣の田園風景を活かしたサイクリングツアーや、地元食材を使ったBBQ体験など、この物件ならではの魅力を提供することで、客単価を上げることができます。
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ターゲットの再設定: 単なる観光客ではなく、週末移住やワーケーション、趣味の活動拠点(DIY、キャンプなど)を求める層にアプローチすることで、リピーターを増やし、安定した稼働率を確保できます。
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積極的な情報発信: 物件の魅力を伝えるためのウェブサイトやSNSアカウントを作成し、写真や動画を積極的に投稿しましょう。特に「DIY可能」「駐車場2台」といった強みを強調することで、ターゲット層に響くはずです。