物件情報
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住所: 大阪市中央区日本橋2
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賃料: 12.5万円
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管理費等: 10,000円
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敷金/礼金: なし / 4ヶ月
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間取り/広さ: 1DK / 25㎡
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築年月: 1989年8月(築36年1ヶ月)
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交通: 近鉄難波線「近鉄日本橋」駅 徒歩9分
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その他: 民泊使用相談、オートロック、バス・トイレ別
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物件URL: https://house.ocn.ne.jp/chintai/detail/1/060H100457094275/182519001/x1060H100457094275.html
民泊適正評価
この物件は、大阪での民泊運営を検討している方にとって、非常に魅力的なポイントを複数備えています。
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メリット:
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抜群の立地: 難波や心斎橋にも近く、大阪ミナミの観光拠点として非常に人気が高いエリアです。
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充実した設備: バストイレ別や独立洗面台は、ゲストの満足度を高める重要なポイントです。
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仲介業者との連携: 民泊に特化した仲介業者が、行政書士や消防設備業者と連携しているため、煩雑な許可申請をスムーズに進められます。
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デメリット:
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高額な礼金: 礼金が4ヶ月分(50万円)と非常に高額なため、初期費用が大きな負担となります。
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賃料の高さ: 月額12.5万円という賃料は、1DKとしては高額です。高い収益を上げるためには、常に高い稼働率と高単価を維持する必要があります。
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築年数の古さ: 築36年と古いため、予期せぬ設備のトラブルが発生するリスクも考慮すべきです。
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契約前に確認するポイント
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民泊許可: 民泊特化の業者とはいえ、最終的な運営可否は行政の審査次第です。必ず自身で保健所や消防署に問い合わせ、民泊運営に必要な許可や条件を確認しましょう。
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初期費用の詳細: 礼金4ヶ月分に加え、仲介手数料、火災保険など、契約時に発生するすべての初期費用を正確に把握しましょう。
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内装・設備の状況: 築年数が古い物件のため、実際に内見をして設備の状況を細かく確認しておきましょう。
想定収支シミュレーション
ここでは、大阪ミナミという好立地を考慮し、現実的な年間稼働率を70%と設定して収支をシミュレーションします。
【前提条件】
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家賃・管理費: 12.5万円 + 10,000円 = 13.5万円/月
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想定運営コスト: 2万円/月(光熱費、Wi-Fi、消耗品費など)
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清掃費: 3,000円/回 × 稼働回数
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民泊運営代行費用: 月売上の20%(委託する場合)
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年間稼働率: 70%
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平均宿泊単価: 1泊あたり1.2万円
【想定収益】
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年間稼働日数: 365日 × 70% = 255.5日
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年間売上: 255.5日 × 1.2万円/泊 = 約306.6万円
【想定経費】
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年間家賃・管理費: 13.5万円 × 12ヶ月 = 162万円
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年間運営コスト: 2万円 × 12ヶ月 = 24万円
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年間清掃費: 255.5回 × 3,000円/回 = 76.65万円
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年間代行費用: 306.6万円 × 20% = 61.32万円
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年間総経費: 162万円 + 24万円 + 76.65万円 + 61.32万円 = 約323.97万円
【想定年間利益】
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年間利益: 306.6万円 - 323.97万円 = ▲約17.37万円
上記のシミュレーションでは、わずかながら年間約17万円の赤字という厳しい結果になりました。これは、特に運営代行費用と清掃費が利益を圧迫するためです。
収益を上げるための改善アイデア
利益が想定を下回る場合は、以下の点を改善することで収益を向上させることが可能です。
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徹底的な内製化: 清掃やゲスト対応を自身で行うことで、清掃費と代行費用を大幅に削減できます。これにより、年間約137万円のコストが削減され、収益は一気に黒字に転じます。
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価格設定の最適化: 競合が少ない平日の料金を抑える一方で、週末や繁忙期(ゴールデンウィーク、年末年始など)は強気の料金設定にすることで、全体の平均単価を引き上げましょう。
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付加価値の提供: Wi-Fiルーターの貸し出しや、近隣の飲食店や観光地の割引情報を提供するなど、ゲストに喜ばれる付加価値を提供することで、集客力を高めましょう。
この物件は、立地の良さという最大の強みを持つ一方で、初期費用の高さと収支のバランスを慎重に考える必要があります。