物件情報:
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所在地:埼玉県秩父市大野原
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交通:秩父鉄道 大野原駅 徒歩12分
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賃料:8.8万円
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管理費等:なし
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敷金/礼金:1ヶ月 / なし
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間取り:5DK(86.11㎡)
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築年数:1996年(築29年)
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駐車場:2台分無料
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その他:ペット相談可、事務所使用可、フリーレント2ヶ月、転貸可、民泊可
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物件URL:https://house.ocn.ne.jp/chintai/detail/0/6987064527/00272308/x06987064527.html
民泊適正評価:★★☆☆☆(2/5)
本物件の最大の強みは「民泊可」「転貸可」「フリーレント2ヶ月」といった柔軟な契約条件と、駐車場が2台付属すること。ただし、秩父という立地は都心からの距離があり、観光需要も週末や特定シーズンに限られています。さらに、月額8.8万円の家賃は地方エリアとしては高額で、民泊運営で十分な利益を出すには相当な戦略が必要です。
契約前に確認するポイント:
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地域の条例:秩父市での民泊営業には、旅館業許可が必要か、特区民泊制度が利用できるかを事前確認。
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近隣住民との関係:戸建てのため、民泊による騒音や出入りの頻度が問題視されやすい。
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建物の状態:築29年でリフォーム履歴なしのため、内部の劣化状況や設備不備を現地で要確認。
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清掃・管理体制:現地対応可能な清掃業者・鍵受け渡し体制が確保できるか。
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Wi-Fi設置:現状では記載がないため、ネット環境の整備が必要。
周辺地域の平均稼働率(Airbnb・じゃらん等):
秩父市内の民泊物件の稼働率は**年間平均40〜55%**程度。特にGWや紅葉シーズンは60〜70%台まで上がるものの、閑散期(6月・1月)は20〜30%程度に落ち込みます。都心部と比較して安定性に欠けるため、平日稼働の工夫が必要です。
運営した場合の想定年間利益(簡易宿所・自主管理想定):
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1泊あたり宿泊単価:13,000円(最大6名想定)
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年間稼働率:45%
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年間売上:13,000円 × 164泊(365日×45%)=2,132,000円
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年間支出(家賃105.6万円+光熱費・清掃費・保険等 約50万円)=約155万円
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年間想定利益:約58万円
利益が低い場合の改善アイデア:
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月単位のサブスク型滞在(ワーケーション層向け)
週末観光ではなく、長期滞在を狙う形で割安な月額設定を検討。都市部から離れた秩父の自然環境は、リモートワーカーに訴求力あり。 -
合宿やワークショップ用途への転換
間取りが広いため、音楽・アート・ヨガなど小規模グループ向けの体験型イベントとセットにした集客を検討。 -
ターゲットの明確化とSNS運用
秩父観光との相性を考え、「車で来るファミリー層」「秩父夜祭の観覧客」などニーズを限定した運営戦略が有効。
まとめ(総評):
秩父市大野原の民泊可一戸建ては、「条件面では柔軟」「スペースにも余裕」がある一方で、収益性に乏しい物件です。特に、地方で月額8.8万円という高額家賃は重く、週末観光だけで運営をまかなうのは難しいでしょう。副収入的な目的であれば成り立つ可能性はありますが、本格的に民泊ビジネスとして展開したい場合は、立地・賃料・稼働率を冷静に見直す必要があります。戦略次第で活路は見出せますが、簡単に利益が出る物件ではないというのが正直な評価です。