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【岡山市南区福田・民泊相談可】家賃は魅力だが立地がネック?3DK戸建て物件の可能性と限界

■物件情報

  • 【物件名】momo戸建て福田南

  • 【所在地】岡山県岡山市南区福田

  • 【交通】バス停「福田公会堂前」徒歩8分(最寄駅なし)

  • 【賃料】45,000円

  • 【管理費】なし

  • 【敷金/礼金】なし / なし

  • 【間取り】3DK(和6・和6・洋6・DK6)

  • 【面積】59.68㎡

  • 【築年月】1983年(築42年)

  • 【構造】木造2階建て

  • 【駐車場】あり(月額5,000円)

  • 【ペット可】小型犬相談可

  • 【民泊】相談可(家賃応相談)

  • 【URL】物件詳細ページ(OCN)


■民泊適正評価(5段階)

立地:★☆☆☆☆
公共交通はバス便のみ、しかも最寄りバス停から徒歩8分。観光目的の旅行者にとっては利便性が非常に低く、外国人観光客の集客はかなり難しい。車でのアクセス前提なら可能性はあるが、ターゲットが限定される。

家賃・コスト:★★★★★
家賃4.5万円+駐車場5,000円という固定費の安さは非常に魅力的。初期投資も抑えられ、民泊運営のハードルは低い。ただし安くても「稼げなければ意味がない」という点は肝に銘じるべき。

広さ・間取り:★★★☆☆
3DK・59㎡という広さは1〜3名程度の宿泊にはちょうど良く、和室2部屋という構成も「田舎体験型」民泊として活かせる可能性あり。

建物の状態:★★☆☆☆
築42年の古さは否めない。床リフォーム済みとの記載はあるが、他の水回りや外観の劣化も考慮すべき。レビューで「古臭い」「汚い」と言われないよう、内装や清掃の徹底が必要。

総合評価:★★★☆☆(3.0/5)
立地の悪さと築年数の古さが足を引っ張るが、コストが非常に低いため、工夫次第では小規模民泊や中長期滞在者向け運用が可能。


■契約前に確認するポイント

  • 岡山市の住宅宿泊事業制度で民泊可能な地域・用途地域に該当するか

  • 近隣住民との距離感・騒音リスク(住宅街なのでクレーム対策必須)

  • リフォーム・家具導入コストの見積もり(築年数が古いため初期費用はある程度必要)

  • 民泊用に家賃が変更される可能性(「家賃応相談」とあるため事前確認必須)


■周辺地域の平均稼働率(岡山市)

  • 平均稼働率:40〜50%程度(エリアにより変動大)

  • 岡山駅周辺では稼働率60%超の物件もあるが、南区福田は観光需要が非常に少ない

  • 周辺には観光資源や商業施設が少なく、基本的に「地元需要」がメインになる可能性大


■運営した場合の想定年間利益(試算)

  • 【前提】
     宿泊料金:1泊6,000円
     稼働率:40%(約146泊/年)

  • 【年間売上】
     6,000円 × 146泊 = 876,000円

  • 【年間支出】
     家賃+駐車場:50,000円 × 12ヶ月 = 600,000円
     光熱費・清掃・OTA手数料等:約200,000円

  • 【想定年間利益】
     876,000円 − 600,000円 − 200,000円 = 76,000円(黒字だが非常に低利)


■想定利益が低い場合の改善策

  1. 「ペットと泊まれる宿」への特化: ペット可は競合が少ないため、差別化に有効

  2. 中長期滞在者向け運用(30日以上): 地方への転勤者・工事関係者などの利用を狙う

  3. 農業体験・地域体験型の付加価値提供: 農園や地元の人とのコラボで「田舎体験」を売りにする


■まとめ|「コスト安=成功」とは限らない、立地の弱さをどう補うかが鍵

家賃の安さだけで民泊運営を始めると、思わぬ苦戦を強いられる可能性があります。この物件はまさにその典型。立地や築年数からくるデメリットを理解した上で、「誰に貸すか」「どう使ってもらうか」を明確にしない限り、利益は出ません。

「格安で始められる民泊」というのは確かですが、「収益を出せる民泊」かどうかは別問題。低予算で失敗しないためにも、戦略と準備が不可欠です。