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【大阪・此花区春日出中|民泊可】駅徒歩圏のテラスハウスを辛口評価|築古2階建ての実力は?

・物件情報

  • 物件詳細はこちら(LIFULL HOME'S)

  • 所在地:大阪府大阪市此花区春日出中2丁目1-4

  • 最寄駅:JRゆめ咲線「安治川口駅」徒歩12分/阪神なんば線「千鳥橋駅」徒歩14分

  • 家賃:110,000円

  • 管理費:なし

  • 敷金・礼金:敷金なし/礼金3ヶ月(実質初期費用33万円)

  • 面積:49.1㎡

  • 築年数:1973年築(築53年)

  • 建物構造:木造2階建て

  • 駐車場:なし

  • その他:民泊可、現状渡し、保証会社加入要、即入居可


・民泊適正評価
総合評価:★★☆☆☆(5段階中2)

【メリット】

  • USJから2駅圏内で観光需要の恩恵を受けやすい

  • 駅徒歩12〜14分圏内とアクセス自体は悪くない

  • 木造テラスハウスのため内装を柔軟にDIY可能

  • エリアとして外国人観光客の認知度が比較的高い

【デメリット】

  • 築53年で設備や外観の老朽化が懸念される

  • 面積49㎡と狭めでファミリーやグループには不向き

  • 駐車場なし=車利用が前提のゲストに不便

  • 家賃11万円は高め。初期費用も高額(礼金3ヶ月)

  • 「現状渡し」=修繕・内装費用は借主負担


・契約前に確認するポイント

  • 設備(キッチン、浴室、トイレ)の稼働状態と交換履歴

  • リフォーム費用の目安と交渉余地(賃料減額含む)

  • 法令上の民泊営業可否(用途地域や消防基準)

  • 周辺住民からの苦情リスク(騒音・出入り)

  • 保証会社の審査内容と負担額


・周辺地域の平均稼働率(此花区)
大阪市此花区の民泊稼働率は約60〜70%(繁忙期は80%超)
特にUSJ近辺の観光需要が高く、1泊あたりの宿泊単価も8,000〜15,000円と比較的高め。駅徒歩圏という立地は強みになる一方、周辺にはライバル物件も多数。


・運営した場合の想定年間利益

  • 想定1泊単価:10,000円

  • 稼働率60%(年間約219泊)

  • 年間売上:約2,190,000円

  • 年間コスト(家賃132万円+光熱・清掃管理費30万円)=約162万円

  • 想定年間利益:約57万円

※初期の内装リフォームに最低50万〜100万円の出費を想定。2年運営で回収可能かは疑問。


・想定利益が低い場合は、改善するためのアイデア

  1. 外国人向けのUSJパッケージ販売
     → 多言語対応ガイド・パス付きのセット販売で差別化

  2. 一棟貸し「安価なプライベート宿」として訴求
     → 家族連れや長期滞在向けに絞った戦略

  3. オーナーと賃料交渉(初期3ヶ月フリーレントなど)
     → 礼金3ヶ月はリスク。条件緩和交渉で初期投資回収を早める


・結論
此花区春日出中の本物件は「USJアクセス圏+民泊可」という条件は魅力的ですが、それを差し引いても築古・狭さ・駐車場なし・高家賃というハードルが目立ちます。収益は出せる可能性もあるものの、「初期リフォーム+礼金3ヶ月」をかけてまで勝負するか? は慎重な検討が必要。特に初心者や資金に余裕のない運営者には向きません。すでに此花区で複数物件を回しているような玄人向け物件です。