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【富山市本郷町|民泊相談可】土地600坪&築100年古民家「20年住めば1万円で譲渡」!? 超大型案件の真価を検証

物件情報

  • 【URL】物件詳細はこちら(ジモティー)

  • 【住所】富山市本郷町(正確な地番は未公開)

  • 【最寄駅】富山地鉄不二越・上滝線「上堀駅」徒歩圏内

  • 【家賃】月額10万円(20年居住で1万円で譲渡)/ 通常賃貸は月額9万円

  • 【敷地面積】約600坪(1983㎡)

  • 【建物面積】延床約100坪(330㎡)

  • 【間取り】10部屋以上(詳細不明)

  • 【築年数】約100年(大正時代)

  • 【構造】木造瓦葺

  • 【設備】井戸水、下水道、灯油ボイラー、ユニットバスあり(プロパンガス)

  • 【駐車場】10台程度確保可能(伐採等により拡張可)

  • 【契約形態】長期定期借家/現況貸し


民泊適正評価(5段階)

  • 立地:★★★☆☆(郊外だが「市街地隣接」で地元需要・車利用は見込める)

  • 規模・間取り:★★★★★(10室以上の大型物件は民泊・旅館向け)

  • 設備:★☆☆☆☆(現況渡し・リノベ前提)

  • 自由度:★★★★★(リノベ可・譲渡可・何でも相談可能)

  • 総合評価:★★★☆☆(使いこなせば大化け、ただし超上級者向け)


契約前に確認するポイント

  1. 耐震性・防火基準:築100年の建物は現行基準を満たしていない可能性が極めて高く、旅館業許可取得には大幅改修が必要。

  2. 用途地域と営業可否:用途地域の確認を怠ると、旅館業・カフェ営業が制限される可能性も。

  3. 契約条件の法的整合性:「20年住んだら譲渡」は法的拘束力が曖昧。公正証書などで明文化が必須。

  4. 修繕責任と資金計画:建物維持コスト、特に屋根・配管・耐震補強は数百万円単位。


周辺地域の平均稼働率(民泊)
富山市中心部の民泊稼働率は40〜50%程度(季節により上下)。観光地としてはニッチな地域だが、一棟貸し・大型物件・和風宿泊施設は一定の需要がある。特に冬のスキーシーズンや北陸旅行者向けにはリピーターも。


運営した場合の想定年間利益(概算)
※5部屋稼働(1部屋1〜2名)×1棟貸しベースで計算

  • 【宿泊単価】1泊25,000円(家族・団体向け)

  • 【稼働率】40%(年間146日)

  • 【年間売上】約365万円

  • 【年間家賃】120万円

  • 【維持・管理・OTA手数料等】約100万円

  • 【修繕費初年度】最低500万円(屋内改装、キッチン、トイレ、水回り)

  • 初年度利益:-355万円(赤字)/2年目以降:+145万円想定


改善アイデア・活用案

  • 補助金活用:「空き家再生補助」「古民家再活用」「インバウンド民泊事業補助金」などをフル活用すべき

  • 体験型滞在プランを導入:囲炉裏体験、農業体験、冬季除雪体験など「田舎暮らし」を売りにする

  • 法人での旅館業取得:法人化+消防設備導入で中〜長期戦略として合法民泊化を狙う

  • カフェ併設など複合活用:1階を飲食・ギャラリー、2階を宿泊という多用途展開で地域と共存


まとめ
この物件は、「土地600坪」「延床330㎡」「築100年」というインパクトだけで判断すべきではありません。民泊・旅館運営に転用できるポテンシャルはある一方で、法的・構造的・契約的なハードルは非常に高く、資金力・判断力・根気が問われる超上級者向けの物件です。

「家を買う」というより「宿を作る」という心構えで、数年単位のリノベプロジェクトと捉えるべきでしょう。富山の地域文化を活かし、地域と協調した運営を行えば、全国でも類を見ない独自性のある宿泊施設に育つ可能性もあります。
ただし、短期的な利益を求める方には不向きです。真剣に取り組む覚悟がある方向けの挑戦物件といえます。