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【東大阪市菱江・民泊可能】家賃5.4万円の4LDK戸建てをレビュー|初期費用は安いが収益化はできるのか?

物件情報
東大阪市菱江 民泊可能 4LDK 戸建て(ジモティー掲載)

  • 所在地:大阪府東大阪市菱江(詳細非公開)

  • 交通:地下鉄中央線 荒本駅 徒歩12分/近鉄奈良線 若江岩田駅 徒歩18分

  • 家賃:54,000円(管理費4,000円)

  • 間取り・面積:4LDK/60.57㎡

  • 築年数:不明(リフォーム予定あり)

  • 駐車場:なし(別途確保要)

  • その他:民泊可、ペット相談可、事務所・シェアハウス・カフェ等相談可

  • 初期費用目安:約23.7万円(保証会社・礼金含む)


民泊適正評価
評価:★★★☆☆(3/5)

良い点

  • 家賃が非常に安く、収益化のハードルは低め

  • 仲介手数料なし、敷金もゼロ、初期費用が抑えられる

  • 民泊、シェアハウス、事務所など柔軟な用途で使える

  • リフォーム予定で一定の内装改善が期待できる

  • オーナーが柔軟で、交渉しやすい体制(直接契約)

悪い点

  • 築年数・構造が不明で老朽化リスクあり

  • 駐車場がないのは地方物件としては大きな減点

  • 駅から徒歩12分とアクセスは中途半端

  • 周辺は住宅地で観光資源が乏しく集客力に欠ける

  • 現状貸し&DIY前提のため、改装コストも考慮が必要


契約前に確認するポイント

  • 民泊に関する自治体の条例(住宅宿泊事業 or 旅館業の要否)

  • リフォーム予定内容とスケジュールの明確化

  • 建物構造・雨漏り・断熱・給排水などの老朽化状態

  • 近隣住民との距離感(騒音トラブルリスク)

  • 民泊運営時のゴミ処理や生活音への対応方針


周辺地域の平均稼働率
東大阪市の民泊平均稼働率は年間40〜55%程度。
中心地ではないため、観光目的より
長期滞在・出張・格安重視層
をターゲットにする必要があります。特に周辺は住宅街のため、短期観光客より月単位の中長期滞在型が向いている立地です。


運営した場合の想定年間利益(住宅宿泊事業180日上限)

項目 金額
稼働日数 約90日(稼働率50%想定)
宿泊単価 約10,000円(4名利用想定)
年間売上 約90万円
家賃 約69.6万円(5.8万円×12ヶ月)
光熱費・清掃費 約20万円
その他費用(Wi-Fi、消耗品など) 約5万円
年間利益 約-4.6万円(赤字想定)

想定利益が低い場合の改善アイデア

  1. 民泊と月貸し(マンスリー)を併用したハイブリッド運用

  2. 外国人ワーキングホリデー・留学生など中期層をターゲットに設定

  3. シェアハウス型・住み込みスタッフ付きの収益構造を検討

  4. 地元での体験型ツアー(和菓子作り・お好み焼き体験など)と連動

  5. 屋号・ブランドを持たせた「町家民泊」としてブランディング


結論:初期費用が低く、リスクは少ないが利益も薄い。中長期戦略がカギ


本物件は、月額コストが非常に低く、民泊初心者や副業向きの物件です。一方で、立地・建物の状態・観光資源の乏しさから、短期民泊一本では収益化が難しいという厳しい現実もあります。

**「民泊以外の事業展開(シェアオフィス、月貸し、地域交流施設など)と組み合わせることでようやく収益モデルが成り立つ物件」**と言えるでしょう。

安さに惹かれて飛びつくのではなく、“どう運用するか”をしっかり描ける人だけが挑むべき物件です。