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【大阪・天六エリア】民泊可・119㎡大型貸店舗を辛口レビュー|店舗型民泊に向くか検証

物件概要

  • 掲載ページOCN不動産の物件ページ

  • 所在地:大阪府大阪市北区黒崎町

  • 最寄り駅

    • 阪急千里線・大阪メトロ堺筋線「天神橋筋六丁目駅」徒歩5分

    • JR大阪環状線「天満駅」徒歩5分

  • 家賃:330,000円

  • 敷金・礼金:敷金なし/礼金2.2ヶ月(約72.6万円)

  • 管理費:なし

  • 使用面積:119.61㎡(約36坪)

  • 構造:鉄筋コンクリート造3階建 1階部分

  • 築年数:1979年(築46年)

  • 用途:貸店舗(民泊利用可)

  • 設備:トイレ2ヶ所、エアコン、収納スペース、都市ガス、洗濯機置場

  • 現況:空室/即入居可

  • 契約期間:2年


民泊適正評価

 

項目 評価
立地 ★★★★☆
建物状態 ★★☆☆☆
初期費用 ★★☆☆☆
集客ポテンシャル ★★★★★
運営難易度 ★☆☆☆☆

総合評価:★★★☆☆(玄人向け高リスク高ポテンシャル物件)


良い点

  • 天神橋筋六丁目駅&天満駅徒歩5分の好立地

    • 大阪観光に便利な人気エリア。観光客・ビジネス客どちらも狙える。

  • 面積約120㎡でグループ向け民泊に最適

    • 大人数収容可能な物件は希少。客単価を上げやすい。

  • 貸店舗のため消防設備の設置自由度が高い

    • 一般住居よりも用途変更がスムーズで民泊申請が通りやすい可能性。

  • 民泊利用可能と明記あり(サブリースも相談しやすい)


厳しい点

  • 家賃33万円は高額。稼働率が悪いと即赤字

    • 月額売上で50~60万円を超えないと利益が出ない収支構造。

  • 築46年のため内装投資が必須

    • 室内写真を見る限り、現状ではすぐ民泊運用できるレベルではない。リフォーム・家具家電・消防設備を含め初期投資は300万円超えが現実的。

  • 民泊新法適用の場合、年間営業日数180日制限がある

    • 賃料に対して営業可能日数が不足し、利益が出しにくい可能性あり。

  • 周辺は住宅街要素もあり、近隣クレームリスクが残る


収支シミュレーション(民泊運用時)

 

前提条件

  • 平均宿泊単価:40,000円(10名定員、グループ利用)

  • 稼働率:60%(競合物件を考慮)

  • 月間売上:40,000円 × 0.6 × 30日 ≒ 720,000円

月間経費

  • 家賃:330,000円

  • 清掃費:50,000円(大型物件・自社清掃時)

  • OTA手数料:72,000円(10%)

  • 光熱費・Wi-Fi:30,000円

月間利益:238,000円

※この収支は稼働率60%を常時維持できた場合の理想パターン。
グループ需要がない月(特に閑散期)は赤字リスクが高くなります。


成功のための必須条件

  • グループ民泊・ファミリー専用に特化

    • 大人数宿泊可能な物件として一貫したマーケティングが重要。

  • インバウンド(外国人観光客)の積極的な集客

    • Booking.comやAirbnbだけでなく、WeChat、Trip.com、アゴダなど多国籍OTAの併用必須。

  • 初期投資を最小限に抑える工夫

    • DIY可能な部分は自社施工、家具家電は中古活用。


注意すべきリスク

  • 家賃が高く、オフシーズンやインバウンド縮小で一気に赤字転落。

  • グループ客が集まらない場合、客単価が低すぎて運営が破綻する。

  • 古い建物のため、予期せぬ修繕コストの発生リスクあり。


まとめ

 

この物件は小規模民泊では絶対に成立しない高リスク物件ですが、グループ民泊や長期滞在向けなら十分勝負できます。

✅ 中〜上級民泊運営者で、大人数・インバウンド特化型を目指す方 → チャレンジ価値あり
❌ 初心者・短期民泊・1〜2人向け民泊運営を考えている方 → 即撤退推奨