【物件情報】
-
住所:大阪府大阪市北区黒崎町
-
家賃:33万円
-
礼金:99万円
-
敷金:なし
-
間取り:4LDK(専有面積119.61㎡)
-
構造:鉄筋コンクリート3階建
-
築年数:1972年(築54年)
-
最寄り駅:地下鉄谷町線 中崎町駅 徒歩5分、JR大阪環状線 天満駅 徒歩7分、地下鉄堺筋線 扇町駅 徒歩8分
-
駐車場:なし
-
民泊利用:相談可(非公開民泊物件も案内可)
【民泊適正評価】
-
立地:★★★★★(梅田徒歩圏で民泊には最高の立地)
-
建物:★★☆☆☆(築54年、室内リフォーム状況は要確認)
-
賃料:★☆☆☆☆(家賃33万円・礼金99万円は高額で固定費リスク大)
-
周辺環境:★★★★★(観光・グルメ・ショッピングエリアに近い)
-
総合評価:★★★☆☆
※立地は抜群だが、家賃と初期費用の高さが大きなリスク。特に、稼働率が読めない初心者には危険。
【契約前に確認するポイント】
-
建物の内装・水回り・電気設備の状態(築54年のため大規模リフォームが必要な可能性あり)
-
消防設備設置状況(旅館業取得・特区民泊運営のため必須)
-
隣接住宅との距離(民泊トラブルのリスクがあるエリア)
-
近隣民泊物件の競合状況と価格相場(梅田エリアは宿泊施設が非常に多い)
-
特区民泊 or 簡易宿所どちらで許可を取るか(稼働率と営業日数に大きく影響)
【周辺地域の平均稼働率】
大阪市北区中崎町エリアの民泊平均稼働率は60〜75%前後と全国的にも高水準です。
しかし、ホテル・民泊が過剰供給気味で、低価格競争になりやすいエリアでもあります。特に、築浅・駅近のホテルが多数あり、築古民泊は選ばれにくい傾向があるため、油断は禁物です。
【運営した場合の想定年間利益】
【収益モデル(仮定)】
-
平均稼働率:65%
-
1泊単価:30,000円(4LDK・梅田徒歩圏での適正単価)
-
月間売上:30,000円 × 20日 = 600,000円
-
年間売上:約7,200,000円
【年間支出】
-
家賃:3,960,000円(33万円 × 12ヶ月)
-
運営経費(清掃・光熱費・OTA手数料等):約2,000,000円
-
その他費用(Wi-Fi・消耗品・家具・保険等):約200,000円
【年間利益】
-
収支:7,200,000円 −(3,960,000円 + 2,000,000円 + 200,000円)= 約1,040,000円の黒字
※稼働率が60%を下回ると赤字リスクが急上昇します。
【改善案】
利益が伸び悩む場合は、以下の戦略が有効です。
-
グループ・ファミリー向けに特化:大人数利用を前提にし、ホテルにない「広さ・キッチン・プライベート感」を強調
-
高付加価値の内装にリノベーション:築年数の古さをカバーするため、おしゃれな和モダン・インバウンド向けデザインを施す
-
長期滞在割引の導入:近隣民泊との差別化として、30泊以上のプランで稼働率を底上げ
-
駐車場代込みプランの交渉:近隣月極駐車場を確保し、駐車場付き物件として打ち出す
-
法人向け利用プランの提案:大阪での出張・研修・プロジェクト利用に対応する長期民泊プランを用意
【結論】
この物件は、立地・間取りは非常に魅力的ですが、家賃と初期費用が高額なため、「稼働率を高水準で安定させられるか」が収益の生命線です。
築54年の建物でありながら、価格帯がやや強気設定であり、民泊初心者が手を出すにはリスクが高い物件と言えます。
特に、梅田エリアは民泊激戦区で競争が激しいため、価格設定・内装・ターゲット戦略を間違えると赤字になる可能性が十分あります。
結論:民泊中・上級者向け。初心者が安易に契約すると危険。リスクを取れる方のみ検討すべき物件。