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【大阪・天下茶屋】民泊可|築52年・高家賃物件のリアルな評価

物件情報

  • 所在地:大阪府大阪市西成区天下茶屋3丁目

  • 最寄駅:地下鉄堺筋線「天下茶屋駅」徒歩3分、南海本線「天下茶屋駅」徒歩4分、阪堺線「北天下茶屋駅」徒歩4分

  • 賃料:35万円/月

  • 初期費用:敷金35万円、礼金70万円(初期合計140万円)

  • 間取り:3LDK(専有面積83.15㎡)

  • 築年数:築52年(1974年築)

  • 物件詳細URLSUUMO物件ページ


民泊適正評価

項目 評価
立地 ★★★★☆(駅近は高評価)
家賃 ★☆☆☆☆(かなり高額)
築年数 ★☆☆☆☆(古く、改装必須の可能性)
間取り ★★★★☆(ファミリー・グループ向き)
競合状況 ★★★☆☆(競合多め)
収益性 ★★☆☆☆(家賃に対して利益率が低い)

総合評価:辛口で見て★2.5/5

天下茶屋駅は交通の便が良く、関西空港や難波へのアクセスも良好ですが、この物件は家賃が高すぎます。築52年の建物で、設備の老朽化リスクも高い点は見逃せません。最低限リフォームしないとレビューが悪くなり、集客にも影響するでしょう。


契約前に確認するポイント

  • 建物の老朽化状況(給排水、電気、ガスのインフラ確認は必須)

  • 消防法適合状況(消防設備の設置費用がどの程度必要か)

  • 家賃相場と民泊稼働率から利益が出るかしっかり試算すること

  • 近隣民泊施設の価格帯(競合に勝てる価格設定ができるか)

  • 外国人観光客のターゲットにした場合の導線とニーズ確認

  • 周辺地域のクチコミ(西成区は一部で治安に対するイメージが良くないため、事前のマーケティングが必要)


周辺地域の平均稼働率

大阪市西成区・天下茶屋エリアの民泊平均稼働率はおおむね60〜70%程度。インバウンド需要が回復しているものの、駅周辺には安価なホテルや民泊も多く、価格競争が激化しています。

競合が多い環境で、家賃35万円という高コストを考えると、月15〜20泊以上の安定稼働が最低条件。これを下回ると赤字運営になる可能性が高いです。


運営した場合の想定年間利益

【シミュレーション条件】

  • 平均宿泊単価:15,000円/泊(3LDK・グループ対応想定)

  • 平均稼働率:65%(周辺相場と競合状況を考慮)

  • 月間宿泊数:約20泊

  • 月間売上:約30万円(15,000円 × 20泊)

  • 家賃:35万円/月

  • その他経費(水道光熱費、清掃費、プラットフォーム手数料等):約8万円/月

【月間収支】
売上30万円 - 家賃35万円 - 経費8万円 = 月間赤字13万円

【年間収支】

  • 年間赤字:約156万円

※稼働率を80%以上に引き上げ、宿泊単価を2万円に設定できれば、黒字化の可能性はありますが、このエリア・この家賃ではかなりハードルが高いです。


総評

この物件は「立地は良いが、家賃が高すぎる」という非常に厳しい条件の民泊候補です。
初心者が手を出すと、ほぼ確実に赤字になるリスクが高く、民泊上級者でマーケティングが得意な方、あるいは既にリフォームコストを抑えたネットワークがある方でないと、収益化は難しいでしょう。

民泊に向いていないとは言いませんが、「駅近」という一点だけで契約を進めるのは非常に危険です。辛口に言えば、よほど条件交渉で家賃を下げられない限り、この物件は避けるのが無難です。

もしご興味がある場合は、事前に周辺民泊の販売実績や稼働状況を細かく調べた上で、慎重にご検討ください。