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【大阪・中津】民泊可・商店街内1階店舗|立地と家賃のバランスに要注意

物件情報

【物件名】中津3丁目貸家
【住所】大阪府大阪市北区中津3丁目
【最寄駅】阪急神戸線 中津駅 徒歩6分/大阪メトロ御堂筋線 中津駅 徒歩7分
【家賃】8.5万円/管理費なし
【敷金】なし/礼金30万円
【面積】43.86㎡
【築年】1970年5月(築約55年)
【設備】エアコン、給湯、バス・トイレ別、収納、都市ガス、室内洗濯機置場
【その他】飲食店可、民泊可、定期借家契約(2年)
【物件詳細】物件詳細はこちら


民泊適正評価(★5段階)

  • 立地:★★★☆☆
     ⇒ 中津駅から徒歩6~7分とアクセスは良いが、御堂筋線の本町や心斎橋に比べると集客力はやや劣る。

  • 物件状態:★☆☆☆☆
     ⇒ 築55年で設備の老朽化が懸念される。改装費が別途必要になる可能性が高い。

  • 家賃コスト:★★☆☆☆
     ⇒ 月額8.5万円は築年数と立地を考えるとやや高め。初期費用(礼金30万円)も負担。

  • 収益性:★★☆☆☆
     ⇒ 民泊需要はそこそこあるが、周辺競合物件に比べて割高感がある。

  • 総合評価:★★☆☆☆
     ⇒ 低コストで民泊を始めたい方には不向き。立地重視・商店街活用型で工夫ができる方向け。


契約前に確認するポイント

  • 定期借家契約の更新可否:定期借家契約のため、2年後に継続できるか事前確認が必須。更新不可なら撤退コストが発生。

  • 建物の老朽化状況:築55年のため、水回り・電気系統のチェックは必須。修繕費が高額になる恐れあり。

  • 消防法適合確認:民泊営業には消防設備の追加が必要な場合が多い。現状設備では営業できない可能性あり。

  • 近隣との関係:商店街内物件のため、騒音やゴミ出し問題で近隣トラブルが発生しやすい。事前に商店街組合の意見を確認すると安心。


周辺地域の平均稼働率

大阪市北区中津エリアの民泊物件の平均稼働率は約60%前後とされています。
大阪梅田エリア(隣接)の民泊稼働率は約70~75%ですが、中津はそれよりやや落ちる傾向があります。
民泊集客には立地の工夫と価格設定が重要になるエリアです。


運営した場合の想定年間利益

  • 1泊あたり宿泊料金:6,000円(競合相場)

  • 稼働率:60%

  • 想定年間宿泊日数:約219日(365日×60%)

  • 想定年間売上:6,000円×219日=1,314,000円

  • 想定年間家賃:8.5万円×12ヶ月=1,020,000円

  • その他経費(光熱費・清掃費・OTA手数料等):約30万円

  • 年間利益:約 -6,000円

※民泊運営代行手数料を含めるとさらに赤字リスクあり。


総評

正直に言えば、この物件は民泊運営にはやや厳しい条件です。家賃が高めで、築古物件ゆえに追加改装費や消防設備投資がほぼ必須。立地も大阪の民泊激戦区に比べて若干見劣りし、稼働率もそこまで高くありません。

商店街内という立地を活かし、個性的なコンセプト型民泊(商店街体験型・長期滞在型など)で差別化しない限りは利益を出すのは難しいでしょう。低リスクで民泊を始めたい方には他の物件をおすすめします。

もし検討する場合は、「定期借家契約の更新」「初期改装費」「消防法適合費用」を必ず確認した上で判断しましょう。