【物件情報】
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住所:大阪府大阪市大正区鶴町1丁目
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家賃:108,900円
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管理費:0円
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敷金・礼金:なし
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間取り:4DK(専有面積:97.28㎡)
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建物構造:木造3階建
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築年数:2025年2月(新築)
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最寄り駅:地下鉄四つ橋線 北加賀屋駅 徒歩46分
【民泊適正評価】
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立地:★☆☆☆☆(徒歩46分は致命的。ほぼ車必須)
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建物:★★★★★(新築・広さ良好)
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賃料:★★★★☆(コスパは良い)
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周辺環境:★★☆☆☆(住宅街・観光資源なし)
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総合評価:★★☆☆☆
【契約前に確認するポイント】
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最寄り駅までの交通手段(バスの本数や所要時間の確認は必須)
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駐車場の確保(車利用前提の立地)
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消防設備・簡易宿所の許可取得可否
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近隣の生活施設(スーパー・コンビニ・飲食店)の充実度
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騒音・ゴミトラブルが発生しやすいかどうか(住宅街なので要注意)
【周辺地域の平均稼働率】
大正区鶴町エリアの民泊稼働率は約30〜40%程度と非常に低めです。
大正区の中でも鶴町は特にアクセスが悪く、観光需要はほとんど期待できません。
ビジネス利用や工事関係の長期滞在が主なターゲットとなります。
【運営した場合の想定年間利益】
【収益モデル(仮定)】
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平均稼働率:40%
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1泊単価:9,000円(立地を考慮した適正価格)
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月間売上:9,000円 × 12日 = 108,000円
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年間売上:約1,296,000円
【年間支出】
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家賃:1,306,800円(108,900円 × 12ヶ月)
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運営経費(清掃・光熱費・OTA手数料等):約700,000円
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その他(Wi-Fi・消耗品・保険等):約150,000円
【年間利益】
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収支:1,296,000円 −(1,306,800円 + 700,000円 + 150,000円)= 約860,800円の赤字
赤字額が大きく、非常に厳しい収益状況です。
【改善案】
もしこの物件で民泊運営を検討する場合、次の工夫が必須です。
● ビジネス利用・工事関係の長期滞在に特化
観光民泊は不向きですが、現場作業員や出張者向けの「ウィークリーマンション型」の長期滞在に絞れば収益化の可能性はあります。
● ペット同伴特化型
新築・広い間取りを活かして「ペット可・長期滞在可能」の民泊物件にすると希少性が出ます。
● 自転車・原付無料貸し出し
最寄り駅まで遠い致命的な弱点を、自転車や原付無料貸し出しサービスでカバーする。
● 駐車場セット提供
近隣で月極駐車場を確保し、必ず「車利用前提」の宿泊プランを設計する。
【結論】
この物件は家賃は安く、新築という大きな魅力はあるものの、立地の悪さがあまりにも致命的です。
徒歩46分という交通アクセスは、観光客が選ぶ可能性がほぼゼロで、一般的な民泊のターゲット(インバウンド、ファミリー旅行、若年層の短期旅行)には全く響きません。
唯一の可能性は「工事関係者向け長期滞在」や「車利用者・ペット連れファミリー」の需要です。
これを意識しなければ高確率で赤字経営になります。
結論:低リスクで始めたい民泊初心者には絶対におすすめしない物件。長期滞在・車利用者向けに特化した上級者向け物件です。